メルツ独首相、キーウ訪問について「私たちはモスクワに脅されない」

ドイツのメルツ首相は4日、ロシアによる脅しはキーウ訪問の決断に影響を与えなかったとし、自身の訪問中にロシア軍の無人機攻撃があったことは、ロシアがウクライナに対していかに容赦なく行動し続けているかを示しているだけだと発言した。

メルツ首相がキーウでのゼレンシキー宇大統領との共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

メルツ氏は、「過去数日間にモスクワから私たちに脅しが届いたが、それでも私は今日やってきた。私とともに閣僚であるライヒェ経済相、私の政府の大型代表団、そして大型経済代表団も到着した。そしてこれは、私たちが、私たちを脅すことを許さないことを示している」と述べた。

また同氏は、自身の訪問中にキーウに対して行われたロシア軍の無人機攻撃も、ドイツ側の立場を変えるものではないとし、「私たちの訪問と同時に起きている無人機攻撃によっても、私たちは、私たちを脅すことを許さない。しかし、それは、ロシアが今後もウクライナに対して、どれだけ容赦ない行動を取ることができると考えているかを示してもいる」と語った。

そして同氏は、今は「ウクライナの未来だけでなく、欧州の未来にとっても決定的な時期」だとし、自身の訪問によって政治的シグナルも送りたいと述べた。

記者から、モスクワからの脅しは、今回の訪問に直接関係していると思うか、個人として脅威を感じるかと質問されると、メルツ首相は、「この威嚇が私の訪問に関連していたかどうかは分からない。そうだったとしても、それも私には何の印象も与えない。ご覧の通り私はここにいるし、他者が妨害したいと思う訪問ではなく、私自身が正しいと考える訪問を行っている。したがって、率直に言って、私にとってそれは比較的どうでもよいことだ」と回答した。

その際同氏は、自身のキーウ訪問は事前に計画されていたものであり、外部からの脅しやドイツ国内の政治的困難にもかかわらず実現したと指摘した。

また同氏は、今回の訪問はドイツ首相になってからは2度目、自身としては4度目のキーウ訪問だと述べた。

同氏はそして、「私たちはウクライナの側に立っている。自由なウクライナの側であり、私たちがともに、私たちの未来を見ている、安全で平和な欧州の側に立っているのだ」と強調した。

これに先立ち、ロシア外務省は前日、外交公館の職員を含む、ウクライナに滞在する外国籍者に対して、ウクライナでの滞在や同国への渡航につき警告していた。その際同省は、これらの警告を無視する者は「自らの命を自覚的に致死的な危険に晒している」とし、ロシア軍は大規模攻撃を与え続けると表明していた。

また4日、メルツ独首相のキーウ滞在中に空襲警報が発令され、ロシア軍の無人機がキーウ市内のドニプロ川に架かる橋に着弾していた。