ゼレンシキー宇大統領、ニューヨークで協議された停戦に向けた3つの議題に言及
ウクライナのゼレンシキー大統領は23日、ウクライナはロシアの戦争における停戦へ向けたあり得る行動の3つの方向性について協議しているとし、それはエネルギー停戦、海の停戦、米国提案の3者(宇米露)交渉フォーマットだと発言した。
ゼレンシキー大統領が訪問先のニューヨークにて記者団とのやりとりの際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、1つ目は「エネルギー停戦」だとし、「私たちは双方のエネルギー・インフラを攻撃しないということへの準備ができている」と発言した。
同氏は続けて、2つ目の方向性は「海上での停戦」だとし、「2つ目は穀物停戦、あるいは海上での停戦だ。なぜなら海には穀物や農産物だけでなく、エネルギーや製鉄製品などもあり得る(編集注:輸送され得る)からだ」と指摘した。
また同氏は、そのようなフォーマットには戦争の当事国や米国だけでなく、トルコ、アラブ首長国連邦、インドをはじめとする、その他の諸国も関心を示していると発言した。
同氏はさらに、3つ目の方向性は米国が提案している「3者交渉フォーマット」だと指摘した。同時に3者会談に関しては、「今のところプーチン氏がそれを望んでいるようには見ていない」と指摘し、一方で、技術的レベルでの会談の可能性が協議されていると補足した。
その際同氏は、「技術的レベルで、私たちのグループが3か国フォーマットで会合を開き、合意し、首脳会談のための基盤を準備できるかどうかについて協議している」と述べた。
同氏は同時に、並行してウクライナは制裁をはじめとするロシアへの圧力を強化し、ウクライナの防衛力を強化しなければならないと強調した。同氏はそして、ロシアへの圧力は、「戦場で、あるいは長射程制裁によって」もあり得ると補足した。
その他同氏は、ロシアが交渉を拒否した場合、ウクライナは米国の制裁強化を求めていくとし、「当然ながら私たちは、米国、トランプ大統領が制裁強化の決定を下すよう全力を尽くしていくことになる」と発言した。
その他同氏は、キーウ時間24日未明のロシアによるキーウに対する3回の攻撃を受けて、ドラパーティー軍総司令官やクリヴォノジュコ空軍司令官と数回やりとりを行ったと報告した。
同氏はその際、キーウでは弾道ミサイルの60%が撃墜されたとし、「それは重要なことだ。より多くが撃墜されることを望んでいる…。しかし10%でも0%でもなく、60%だ。今年はゼロだった時もあった」と述べた上で、その原因はミサイルの不足にあったと補足した。
そして同氏は、首脳レベルでの直接的なやりとりなどを通じて、ウクライナは弾道ミサイルに対応する追加の迎撃ミサイルを獲得するために取り組んでいると述べた。その際同氏は、「誰も数百弾の話や、数千弾の話はしていない。その100弾を、1弾、2弾ずつ集めているのだ。非常に複雑な作業だ」と語った。同氏はまた、ある国と一定の合意に達したとしつつも、その国名は明かさなかった。
同氏は加えて、トランプ米大統領が防空システム「パトリオット」用のミサイルの生産ライセンスをウクライナへ譲渡する準備があることを改めて認めたと強調した。
同氏はその際、「トランプ大統領は改めて確認した。ライセンスについては、『私たちがこれらを全部譲渡する、ウクライナはパトリオットを製造する』(と述べた)」と指摘した。同時に同氏は、そのような生産の展開には時間がかかるため、ウクライナはこの冬を前に防空を強化するためのその他の解決策を模索していると述べた。