「今いる場所に留まる」=ゼレンシキー氏、和平交渉におけるウクライナの領土問題の立場を再確認

ウクライナのゼレンシキー大統領は、アブダビでの三者交渉では、領土問題の解決には至らなかったと発言した。

ゼレンシキー大統領が記者団とのやり取りの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「困難な問題は困難なままであった。ウクライナはドンバス地方の問題に関する立場を改めて確認した。『今いる場所に留まる』、これが、私たちの見解では、停戦のための現時点で最も公正かつ最も理想的なモデルだ」と発言した。

同時に同氏は、一方で米国は自由経済圏に関する問題を再び提起したと伝えた。その際同氏は、「思い出して欲しいのだが、そもそも自由経済圏というアイデアにには、ウクライナも、ロシアも、一度たりとも夢中になったことはないのだ。ロシアは私たちがドネツィク州から撤退することを望んでおり、私たちは最も信頼たる立場は『今いる場所に留まる』ことだと述べてきた。米国側は、彼らの見解として、そのような妥協案を提案している。そして、私たちは、当事者たちがその問題を協議してきたことを確認しているわけだ」と指摘した。

また同氏は、アブダビでの交渉の際には、ロシアが占領を続けるウクライナ南部のザポリッジャ原子力発電所の問題についても進展がなかったと伝えた。同氏は、この問題はカホウカ水力発電所の再建など、他の問題とセットで解決されるべきものだと主張した。

同氏はその際、「ザポリッジャ原発については、まだ共通の理解を見い出していない。原発の問題は、ダムの復旧、水利用、そしてこの地域の生態系全般の問題と共に解決されるべきであることを、全ての当事者が認識している」と語った。

同時に同氏は、アブダビでの交渉で、ロシア代表団がドンバス地方への自由経済圏の設置や、将来の停戦監視プロセス、その他の重要な問題について協議する準備を示したこと自体が、交渉プロセスにおける新たなレトリックだと指摘した。同氏はその際、なぜなら、以前はロシア代表団の団長がメジンスキー氏であった頃は、ロシア側は好んで歴史の講釈に注力していたからだと説明した。

そして同氏は、「ロシア代表団にはもはや、空虚な『歴史年鑑』や脱線はなく、彼らは今では別の、より具体的なこと、すなわち『何を行い、何を行わないか』『何に準備があり、何に準備がないか』『停戦をどのように監視するか』といった具体的な事柄について話している」と説明した。

その他ゼレンシキー氏は、領土問題はウクライナ、米国、ロシアの首脳レベルで解決されるべきであると改めて指摘し、自身はそのような交渉に応じる準備があることを改めて確認した。

同氏はそして、「最も困難な問題はおそらく3首脳会談に持ち越されるかもしれないということについて、初めて当事者たちが協議した。『おそらく』だ。しかし、そのためには何らかの準備要素が必要だ。そのようなフォーマットについての協議が対話の中に存在していることが重要だ」と強調した。

これに先立ち、4、5日、アラブ首長国連邦首都アブダビにて、第2回三者交渉が行われていた。