ロシアは戦争終結を自らの勝利として演出する手段を模索している=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は、ロシアが戦争終結を自らの勝利として演出する方法を模索しているとし、そのためにロシアはドンバス地方を必要としているのだと発言した。
ゼレンシキー大統領が記者団とのやり取りの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私はロシアが戦争を終わらせたがっているとは思っていない。そうではない証拠が多くある。私はただ、彼ら(ロシア)が『戦争を一時停止』したいと考えており、それを自国内であたかも『勝利』であるかのように『売り込む』方法を探しているのだと思っている。そのような瞬間が時折ある」と発言した。
また同氏は、現在ロシアでは経済面での否定的な傾向が認識されているものの、同時に同国にはまだ一定のリソースの蓄えが残っていると指摘した。
同氏はその際、「彼らは、自国の経済がまだ『詰み』の状態ではないが、その流れが極めて否定的だと理解している。(同時に)彼らには資金も関連の契約もあるため、一定の余力があることも理解している」と指摘した。
同氏はまた同時に、ロシアに対する制裁圧力は維持されており、それは成果を上げており、今後さらに強化されていくと指摘した。
その他同氏は、マクロン仏大統領との間で、ロシアの「影の船団」の制限及び拿捕について議論したと伝え、マクロン氏が、現在の欧州の法制では船舶を一時的に拘束することしかできず、その後解放せざるを得ないと説明したと述べた。
同氏はその際、マクロン氏がロシア産原油の輸送をより効果的に阻止できるような法改正を主導する準備を進めていると述べた。そして同氏は、「彼(マクロン氏)が成功することを願っている。それは全ての国家に関わることである。少なくとも、それへの影響力を持つ北方諸国、海運諸国にとってはそうであろう」と強調した。
さらに同氏は、ロシア産原油を積んだタンカーは一時的ではなく、恒久的に停止させれるべきだと訴えた。
同氏は加えて、ウクライナは戦争の終結に関心があるが、戦争を始めたのはロシアであり、しかもロシアは当初設定した目標を達成していないと指摘した。同氏はその際、「プーチンは戦争を始めたが、設定した成果を達成できていない。何とでも言えようが、彼にその達成感はない」と主張した。
続けて同氏は、ロシアがウクライナに対してドンバス地方からの撤退を迫っているのは、ロシアが国内向けプロパガンダのために、最低でも象徴的な成果を得たいと考えているからだと説明した。同氏はその際、「だから、(ロシアは)今、私たちがドンバスから撤退するよう圧力をかけているのだ。もしそこから撤退すれば、彼は『それが私たちの主要な目標だったのだ、ドンバスは私たちのものだ、私たちの勝利だ』と言うだろう。彼が言えるのはそれだけだ」と指摘した。
同氏はまた、正にその問題がロシアのプロパガンダ的ナラティブにおける重要要素として喧伝され続けていると述べた。
写真:大統領府