ウクライナに対して、EUのローミング制度適用開始
1月1日、ウクライナとモルドバに対して、欧州連合(EU)内のローミング体制へのアクセス政策「ローム・ライク・アト・ホーム(国内同様のローミング)」が公式に始まった。これにより、ウクライナの携帯SIM利用者はEUへの渡航中、追加費用の発生を回避できるようになる。
ウクライナの電子通信・無線周波数スペクトル・郵便サービス提供分野国家規制委員会が公表した。
発表によれば、これにより、モバイル・ローミングは、EUがウクライナとモルドバに対して内部市場体制を適用した最初の分野となった。また、両国は欧州経済領域(EEA)外の国として、EUとの相互ローミング体制が適用される最初の国となった。
同委員会は、ウクライナが同体制に加わったことで、ウクライナ国民はEU全27カ国において、追加料金なしでウクライナの電話番号による通話、テキストメッセージの送信、モバイル・インターネットの使用が可能になると説明した。一方で、ウクライナを訪れるEU市民にも同様の利点が提供されるという(編集注:モルドバとEUの間も同様。以下同)。
同委員会は、「ウクライナのEU単一デジタル市場への統合、特に共同ローミング圏への加入は、国家の欧州統合方針における主要な優先事項の1つであり、ウクライナの国内法をEU法に調和させる道筋における重要な一歩である」と伝えている。
通話、SMSメッセージ、データ通信を含む全てのモバイル・サービスの利用は、国内料金に基づいて支払われる。着信通話は無料。
利用者による追加の操作は必要なく、個別の設定や通信事業者への問い合わせも不要。EUへの渡航時にはローミング機能が自動的に有効となる。
同時に、戦争により長期間EUへの滞在を余儀なくされているウクライナ国民は、引き続き制限なくウクライナのSIMカードを利用する権利を有するとのこと。
委員会は、「ウクライナのEUローミング圏への完全加入は、欧州の連帯を示す強力な象徴であり、ウクライナのEUデジタル空間への実際的な統合である」と指摘した。
同日、EUのコス拡大担当欧州委員は、Xアカウントにて、ウクライナとモルドバのEUローミング圏への加入を歓迎するメッセージを発出した。
コス氏は、「モルドバとウクライナをEUローミング自由圏へと歓迎する! 今日をもって、あなた方は『ホーム(国内)でのようにローム』できる。なぜなら、私たちは、EUにて、あなたがたのための『ホーム』を準備しているからだ」と書き込んだ。
また同氏は、これによる恩恵は、欧州の人々の結びつきを強めるものだと強調した。
画像:コス欧州委員(X)