ドンバス問題に関しては私たちとロシア側とは完全に異なる立場=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は28日、和平計画の20項目のうち大部分で合意に達したものの、ウクライナ東部ドンバス地方の領土問題は依然として困難なままだと発言した。
ゼレンシキー大統領が、マー・ア・ラーゴでのトランプ米大統領との会談後共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
記者から、今回の会談でドンバス地方に関して妥協を見出せたかと質問されると、ゼレンシキー大統領は、「私たちの立場はご存じだろう。私たちは自国の法律、国民、そして私たちがコントロールしている領土を尊重しなければならない。したがって、当然ながら、私たちの態度は一貫しており、明確である。だからこそトランプ大統領も、これは非常に難しい問題だと言ったのだ。そして、当然ながら、この点において私たちとロシア側とは、完全に異なる立場にある」と回答した。
また同氏は、和平計画全体、あるいは特定の項目を批准するために、国民投票の実施や国会での採決を行うことが可能であると言及した。同氏はその際、国民投票は「あくまで手段の1つ」だと指摘した。
なお、28日、米フロリダ州のトランプ大統領邸宅「マー・ア・ラゴ」において、ゼレンシキー大統領とトランプ大統領の会談が行われていた。
写真:ゼレンシキー大統領(テレグラム)