終戦協定はウクライナに大きな経済的利益をもたらす=トランプ米大統領

米国のトランプ大統領は28日、現在米国が積極的に関与して策定されている終戦協定案は、ウクライナ国民に大きな経済的利益をもたらすものだと発言した。

トランプ大統領が自身の邸宅「マー・ア・ラーゴ」でのゼレンシキー・ウクライナ大統領との会談前のメディア向け短時間発言の際に述べた。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

トランプ氏は、「ウクライナにとっても、それは大きな経済的利益をもたらすだろう。なぜなら、知っての通り、多くの物を再建せねばならないからだ」と発言した。

なおトランプ氏のこの発言は、ゼレンシキー大統領が会談時に20項目の「和平計画」を協議する予定だと述べた後に行われたもの。

さらにトランプ氏は、ウクライナが膨大な資源を有していることに言及した。同氏はその際、「潜在的に、彼らは大きな富を持っている。彼らは(編集注:経済活動を)開始したがっており、私たちが話している内容はウクライナに大きな経済的利益をもたらすだろう」と述べた。

記者から、欧州で凍結されているロシア資産の行方(ウクライナの復興に充てるのか、ロシアに返還するのか)について問われると、トランプ氏はその問題はまだ解決されていないと回答した。その際同氏は、現在交渉は最終段階にあるとしつつ、プロセスが長期化する可能性にも言及した。

同氏はまた、「これは(編集注:迅速に)終わるか、あるいは長く続き、さらに数百万人が亡くなるかのどちらかだ」と発言した。

同時に同氏は、交渉プロセスにて、自身の代表者であるウィトコフ特使と娘婿のクシュナー氏が「素晴らしい仕事をした」と称賛した。同氏はその際、その成果はウクライナ側とロシア側の双方が高く評価していると述べた。

そして同氏は、「彼ら(編集注:ウクライナとロシアの意)は共にそれが終結することを望んでおり、私たちはそれを終わらせる」と述べた。

また同氏は、会談後に欧州の首脳たちとも話す予定だと付け加えた。

なお、28日、米フロリダ州のトランプ大統領邸宅「マー・ア・ラゴ」において、ゼレンシキー大統領とトランプ大統領の会談が始まっている。