トランプ米大統領、ウクライナとの間で安全の保証の「強い協定」が生じるだろうと発言
米国のトランプ大統領は、戦争終結に関する合意に達するための前提条件を目にしていると述べ、「それは強い協定になるだろう」との見方を示した。
トランプ大統領が自身の邸宅「マー・ア・ラーゴ」でのゼレンシキー・ウクライナ大統領との会談前のメディア向け短時間発言の際に述べた。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
トランプ氏は、「人々が亡くなっており、私は双方の大統領が合意を望んでいると思っている。私は、合意のためのあらゆる前提条件は整っていると信じている。それはウクライナにとっても、誰にとっても良いことだ。それは非常に重要である。それ以上に重要なことはない」と発言した。
また同氏は、ロシア・ウクライナ戦争につき、それは自身が取り組んできた中で最も困難な紛争だとし、「私たちはこれまで8つの戦争を解決してきたが、これが最も困難だった。だが、私たちはやり遂げる」と繰り返した。
同氏はさらに、和平プロセスにおけるゼレンシキー氏の努力を高く評価した。同氏はその際、「このジェントルマンは、非常に懸命に働いてきた。彼は非常に勇敢であり、彼の国民も非常に勇敢だ。だが、彼らはどのような国家も滅多に経験したことのないようなことを経験してきた」と指摘した。
加えて同氏は、ゼレンシキー大統領との会談後に、ロシアの首脳プーチン氏と再び連絡を取る予定であると明らかにした(編集注:トランプ氏は、同会談の前にプーチン氏と電話会談を行っている)。同氏はその際、「会談の後、プーチン大統領にも電話をするつもりだ。私たちは交渉を継続する。交渉はかなり複雑だが、複雑すぎるわけでもない」と述べた。
その他同氏は、協定締結の期限について質問されると、期限を設けていないと強調した。同氏は、「私の期限は『戦争の終結』だ。私たちに期限はない」と断言した。
同氏はまた、安全の保証はまだ形成段階と指摘し、「安全の保証」協定に何が記されるかは現時点では不明だが、「それは実現する。それは強い協定になるだろう」と語った。
さらに同氏は、和平プロセスにおける欧州諸国の積極的な役割に言及し、「欧州諸国は非常に深く関与しており、防衛に関しても深く関わるだろう。欧州諸国は真に素晴らしく、皆がその実現を望んでおり、非常に協力的だった」と述べた。
なお、28日、米フロリダ州のトランプ大統領邸宅「マー・ア・ラゴ」において、ゼレンシキー大統領とトランプ大統領の会談が始まっている。