「ウクライナは困難な時にクリスマスを迎えている、今日私たちの夢は1つ」=ゼレンシキー大統領

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ウクライナのゼレンシキー大統領は24日、ウクライナは困難な時にクリスマスを迎えているが、ロシアがあらゆる災いをもたらす中でも、最も重要なもの、すなわち私たちの団結をロシアは占領することはできないと発言した。

ゼレンシキー大統領がウクライナ国民向けのクリスマスイブの祝辞の中で述べた。

ゼレンシキー氏は、「私たちは困難な時にクリスマスを迎えている。残念ながら、今夜、私たち皆が家にいるわけではないし、残念ながら、全ての人に家があるわけでもない。そして、残念ながら、今日、皆が私たちと一緒にいるわけでもない。しかし、ロシアがもたらしたあらゆる災いにもかかわらず、ロシアは最も大切なものを占領したり爆撃したりすることはできないのだ。それは私たちのウクライナの『心』であり、互いの信頼であり、私たちの団結である」と発言した。

そして同氏は、だからこそ、何百万人もの人々が今日、空の最初の星を待つのだとし、「キーウ、ザカルパッチャ、オデーサ、あるいはクプヤンシクの空。どこにいようとも。ウクライナ人は今日、1つの大きな家族として、同じ日に一緒にクリスマスを祝っている」と強調した。

また同氏は、ウクライナ国民皆の夢は今、似通っていると指摘した。同氏はその際、「今日、私たちの夢は1つである。そして、私たちのかける願いも、皆にとって共通、1つである。『彼が絶命しますように』。誰もが心の中でそう唱えるが、しかし、神に祈る時は、当然、私たちはより広く願う。ウクライナの平和を願う。私たちはそのために戦っている。そのために祈っている。そして、私たちはそれに値する」と述べた。

さらに同氏は、現在前線にいる全ての人々が無事に帰還できるよう、捕虜となっている全ての人々が自宅に帰れるよう祈っていると述べた。同氏はまた、命を犠牲にしてウクライナを守った全ての戦死した英雄たち、ロシアによって占領下に追いやられた人々、避難を余儀なくされた人々のためにも祈りが捧げられていると指摘した。そして同氏は、困難の中にありながらも、自らの中に「ウクライナ」を失わなかった人々を、ウクライナが失うことは決してないと強調した。

その上で同氏は、「私たちは今日、肩を並べて立っている。私たちは暗闇の中で迷うことはないし、直接、あるいは心の中で、互いに祝い、抱き合い、温め合い、親に電話し、子供にキスをし、親族を強く抱きしめ、そしてもちろん、全ての近しい人々のことを思い出すだろう」と述べ、幸せなクリスマス、美味しいクチャー、そして平和を祈念した。