グラム米議員、プーチンが合意を拒否した場合のウクライナへの「トマホーク」供与を支持
米共和党の重鎮グラム上院議員は21日、ロシアの首脳プーチン氏が和平合意を拒否する場合に、トランプ米大統領が巡航ミサイル「トマホーク」をウクライナに供与することを期待すると発言した。
グラム上院議員が、NBCの番組「ミート・ザ・プレス」出演時に発言した。
グラム氏は、「私たちはロシアとのやりとりを試みている。プーチン氏を和平交渉のテーブルに引き込もうとしているが、彼は私たちの努力を全て拒否している。もし彼が今回『ノー』と言うならば、私は、トランプ大統領が次のことを行うことを期待している。私の法案(編集注:ロシア産石油を購入する国々への高関税に関する法案)に署名し、2万人のウクライナの児童を拉致したことによってロシアをテロ支援国家に指定し、さらに重要なこととして、ベネズエラで行われているように、制裁対象のロシア産石油を運ぶ船舶を拿捕することだ。もしプーチン氏が『ノー』と言うなら、私たちはゲームプランを根本的に変える必要があるし、それにはロシア国内のミサイルや無人機の製造工場を攻撃できるよう、ウクライナに『トマホーク』を提供することも含まれる。プーチン氏が『ノー』と言うなら、私なら一か八かの勝負に出る」と発言した。
また同氏は、ロシアによる3度目のウクライナ侵攻を不可能にする和平合意を望んでいると発言した。同氏はその際、「3度目の侵攻が起きないよう、(編集注:ウクライナの)地上に欧州の軍隊が駐留することを望む。3度目の侵攻が起きないよう、ウクライナに安全の保証が提供されることを望む」と発言した。
同氏はさらに、米国が圧力を強めない限り、プーチン氏はウクライナ東部ドネツィク州の領土制圧の試みを継続するだろうとの見方を示した。