フロリダで米国代表団、ウクライナとロシアの代表団と和平案等交渉
ウィトコフ米大統領特使などが率いる米国代表団は、米フロリダでウクライナ代表団と3日間、ロシア代表団と2日間にわたって和平案などについて交渉を行った。
米ウクライナ協議については、ウクライナ代表団を率いるウメロウ国家安全保障国防会議(NSDC)書記がXアカウントで報告した。
ウメロウ氏は、「過去3日間、フロリダにて、ウクライナ代表団は米国と欧州のパートナーたちと生産的かつ建設的な複数の協議を実施した」と伝えた。
ウクライナ代表団は、ウメロウ氏とフナトウ参謀総長が参加、米国代表団はウィトコフ特使、トランプ大統領の娘婿であるクシュナー氏、及びホワイトハウス高官のグルーエンバウム氏が参加していたという。
さらに、今回、欧州諸国の国家安全保障首脳補佐官(NSA)が、ウクライナ、米国、欧州の間の共有される戦略的アプローチを揃えるために協議に加わったと報告されている。
ウメロウ氏は、米宇二国間フォーマットでも別途建設的な会談が行われ、その際に以下の4つの主要文書に焦点が当てられたと報告している。4つの文書とは、20項目計画のさらなる作業、多国間の安全の保証枠組みに関する立場調整、米国によるウクライナのための安全の保証に関する枠組みの調整、経済・繁栄計画のさらなる進展だという。
その他、タイムラインや今後の行動の順序についての議論に特に注意が払われたとある。
ウメロウ氏は、「ウクライナは公正かつ永続的な平和の達成に完全にコミットし続けている」と伝えた。
そして同氏は、「私たちの共通の優先課題は、殺戮を止め、保証された安全を確保し、ウクライナの復興、安定、長期的繁栄のための条件を作り出すことだ」と書き込んだ。
さらに同氏は、「平和は敵対行為の停止だけでなく、安定した未来のための尊厳ある基盤でなければならない」と強調した。
同氏はその上で、「ウクライナは米国のリーダーシップと支援、さらにはこの重要な作業の次の段階でのパートナーたちとのさらなる緊密な調整を高く評価している」と伝えた。
なお、ウィトコフ米大統領特使も、同様の内容をXアカウントに投稿している。
ウィトコフ氏はさらに、ロシア側との協議に関してもXアカウントに投稿した。
同氏は、「フロリダでのここ2日間、ロシアのドミトリエフ特使は、トランプ大統領のウクライナに関する和平計画を前進させるため、米国代表団と生産的かつ建設的な会談を行った」と書かれている。
米国の代表団には、ウィトコフ特使、クシュナー氏、グルーエンバウム氏が参加していたとある。
そして、「ロシアは、ウクライナにおける和平達成に向けて完全にコミットし続けている。ロシアは、ウクライナ紛争を解決し、グローバルな安全保障を再構築するための米国の努力と支援を高く評価している」と書かれている。
写真:ウメロウ国家安全保障国防会議(NSDC)書記(フェイスブック)