トランプ米大統領はまだ決めていない=ヴァンス米副大統領、ウクライナへの「トマホーク」供与可能性にコメント
米国のヴァンス副大統領は19日、トランプ政権はどれだけ時間がかかろうとウクライナにおける平和への道を進んでいくと発言した。
ヴァンス副大統領がアンドルーズ空軍基地にて記者団に対して発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ヴァンス氏は、「数か月、数週間、あるいはより長い時間が必要になるのだとしても、私たちは平和の道を進み続ける。私たちはそれに取り組み続ける」と発言した。その際同氏は、自身は本件につき楽観的だとしつつ、「しかし、期間はまだわからない」と指摘した。
ウクライナが巡航ミサイル「トマホーク」を受け取れるか否かに関しては、ヴァンス氏は、トランプ大統領がウクライナの要望を「間違いなく聞いた」と述べた。そして同氏は、「私たちは、それが彼らの欲しがっているものであることを知っている。それは、結局は大統領が決定を下す問題だ。しかし、彼はウクライナに『トマホーク』を提供するかどうかまだ決めていない」と発言した。
記者から、本件につき何が米政権を抑制しているのかと質問されると、ヴァンス氏は、トランプ大統領は何より米国の安全保障について配慮しようとしているからだと説明した。
その際同氏は、「つまり、私たちは自分たちの軍のために極めて重要な兵器システムが必要だということだ。大統領はその点に注意を向けている」と述べた。
同氏は加えて、トランプ大統領はウクライナ・ロシア問題に関して決定を下すことで、和平を促そうとしているとし、なぜなら、それが米国にとって最前の利益だからだと発言した。そして同氏は、「もし彼が、米国の最前の利益が欧州に追加の兵器を売却することだと決めれば、彼はそうする。しかし、彼はまだ、『トマホーク』に関してそのような決定を下していない」と指摘した。
写真:ウクライナ大統領府