ウクライナの安全の保証で日本は然るべき役割を果たしていく=石破日本首相
日本の石破首相は19日、ウクライナの安全の保証への関与につき、日本は議論をきちんとフォローしていきながら、日本に何ができ、何をすべきかということを、法制面、能力面を含めてよく検討しながら、日本として然るべき役割を果たしていくと発言した。
石破首相が記者会見時に記者からの質問に答える形で発言した。記者会見時の動画が首相官邸公式ウェブサイトに掲載された。
石破首相は、ウクライナの安全の保証を巡る日本の関与については、「現在進行形で議論が進められているところ」だとし、「それら議論をきちんとフォローしていきながら、我が国に一体何ができるかと、何をすべきかということは、色んな法制面、あるいは能力面も含めてよく検討しながら、我が国として然るべき役割を果たしていく」と発言した。
同時に石破氏は、現時点で具体的なことを述べる段階には全くないとも指摘した。
その他同氏は、17日に有志国のオンライン会議(編集注:「有志連合」会合)に出席したことに触れ、自分の意見、日本の立場を伝えていると述べた。
18日にワシントンで開催されたウクライナ・米国首脳会議+欧州首脳参加の拡大会議については、石破氏は、日本政府は重大な関心を持っているとし、またトランプ大統領が積極的に色々な活動をしていることを「非常に意義深いこと」だと指摘した。同時に同氏は、毎日無辜の民がウクライナでもロシアでも犠牲になっているとコメントした。
そして同氏は、「大事なのは、早期の停戦ということと、公正な和平の達成」だと訴えた。その際同氏は、「公正な和平の達成というのは、極めて困難な課題であり、時間もかかるもの」だとしつつ、「早期の停戦によって、無辜の民の殺りくというものを減らしていかねばならない、なくしていかねばならない。しかし、同時に、和平の実現という困難な課題も実現せねばならんと」と訴えた。
その上で同氏は、早期停戦と公正な和平の実現という2つをどのようにして追求して実現するかということは「非常に難しいことだという風に考えている」との認識を示した。
これに先立ち、日本の石破首相は17日、英国、フランス、ドイツの主催した「ウクライナに関する有志連合オンライン首脳会合」に出席していた。
その際同氏は、主権と領土の一体性に関わる問題は極めて重要であり、ウクライナを含める形で議論がなされなければならないと主張し、ロシアが前向きに対応することを改めて強く求めると述べていた。
さらに同氏は、侵略を終結に向かわせる上で、インド太平洋を含む世界の安全保障、国際秩序に禍根を残さないよう、各国と連携して対応していきたいと伝えていた。
同氏はその他、日本は国際社会と連携したウクライナ支援を継続し、ウクライナ、米国、欧州各国のパートナーと緊密に連携して、取り組んでいくと述べていた。
写真:首相官邸ウェブサイト