中国外務省、ウクライナで拘束された中国人兵は法にのっとり評価すると表明

中国外務省の林剣副報道局長は15日、ロシアの対ウクライナ戦争への中国国民の参加への中国政府の関与を否定し、ドネツィク州にて拘束された自国民の行動は自国法にのっとって評価すると約束した。

林副報道局長が、ウクライナにて拘束されている中国兵の中国政府に対する中国帰還要請についてのコメントを求めるウクルインフォルムの中国特派員による問い合わせに対して返答した。

林氏は、「中国政府の立場は非常に明確である。私たちは、多くの警告を発出してきたし、中国国民に武力紛争圏から離れ、あらゆる形態の武力紛争への参加を回避し、あらゆる側の軍事作戦に参加することを回避するよう要請してきた」と発言した。

同氏はまた、中国当局は、ウクライナにおいて拘束された中国籍者の情報をまだ確認しているところであり、その状況に関わる全ての背景を調べていると発言した。

そして同氏は、「中国は、国外の個別の中国国民の行動を現行法に従って見ていき、必要な領事行為やその他の行為をとっていく」と伝えた。

同氏はその他、中国の「ウクライナ危機」(編集注:中国はロシアの対ウクライナ侵略戦争をこのように呼称する)に関する立場は一貫しており、明確であるとし、それは紛争停止のための平和的交渉の促進だと発言した。

そして同氏は、「私たちは、全ての当事者に、中国の客観的で公正な立場を正しく理解し、政治的操作や、自分のPRや宣伝のためにその状況(編集注:ウクライナでの中国国人の拘束)を利用することを控えるよう要請している」と訴えた。