「戦争終結プロセスにつき全ての問題につき話し合った」=ウクライナ代表、宇米協議を総括

ウクライナのイェルマーク大統領府長官は11日、サウジアラビア・ジッダで開催されたウクライナと米国の政権代表団の協議では、戦争終結プロセスに関するあらゆる問題が話し合われたと報告した。

イェルマーク氏がジッダでのウクライナ・米国代表団協議後の記者会見時に発言した。

イェルマーク氏は、「非常に良い、非常に有意義で、非常に中身のあるやりとりだった。私たちは確かに、ロシア連邦の全面侵略の初日から一緒にいるパートナーとして話した。そして、主要な達成、今日の会合の結果は、第一に、米国の支援とインテリジェンス共有の速やかな回復だ。また、私たちは、戦争終結、公正な平和での戦争終結のプロセスに関わる全ての問題について協議した」と発言した。

また同氏は、意見と原則的立場の交換が行われたと指摘した。

そして同氏は、「あなた方がその共同声明の結果として見ているものは、私たちが一緒であり、同じように理解しており、何より私たちの主要な戦略的パートナーである米国の支援を受けて、ウクライナ人全員が強く期待する公正な平和の実現に向かって同じように進んでいることの確かな理解である。さらには、思うに、共同声明には、そのプロセスには必ず私たちの欧州の友人、パートナーも参加しなければならないとの言及があるはずだ」と発言した。

記者会見時、ウメロウ宇国防相は、協議結果は米国からの対ウクライナ安全保障支援の継続だと発言した。

ウメロウ氏は、「それは今私たちをとても強力に支援するものである。第一に、私たちは決定の側にいるのだ。その点で、私たちはそれを達成するために、あらゆる可能なことと不可能なことを行った」と発言した。

イェルマーク氏はまた、ウクライナ代表団の主要な目的は、空と海の停戦を米国が促進することについて合意を達成することだったとも指摘した(編集注:他方、今回ウクライナが同意した合意は、空・海に加えて陸も含まれる)。同時に同氏は、ウクライナがどのような安全の保証を得ることになるかも重要だと発言した。

その際同氏は、「私たちがやってきて、私たちのパートナーたちの間に、ウクライナ人ほどこの戦争を終わらせたがっている者はいないということに、一切疑問が残らないようにすることが、私たちの代表団の主要な目的だった。しかし、私たちには、この戦争がどのように終わるかも重要だ。私たちにとっては、私たちがどのような安全の保証を受け取るかも重要だ。そして、確かに、今日私たちは満足していると言うことができる。なぜなら、それは非常に詳細で、非常に有意義なやりとりだったし、あらゆる重要な詳細に関する非常に詳細な分析が行われたからだ。それなくして、永続的な平和の実現は不可能だった」と発言した。

同協議で話し合われた停戦について、イェルマーク氏は、米国はそれについてロシア側と話していくと伝えた。

また同氏は、「ロシアが確かにそれについての準備があるならば、前に進む機会が生じる。それは今日にも明らかになるだろう。この会談が終わった以上、鍵は間違いなく今ロシア側にあるのだ。そして、世界中が、誰が平和を欲しているのか、誰が平和を欲していないのかを目にすることになる」と発言した。

同氏は加えて、共同声明には30日間停戦の後のその後のステップについても書かれていると指摘した。その際同氏は、「もしロシアがそれに同意するならば、ウクライナは、確かに準備を始め、何らかのより重要な文書を策定し、あらゆる詳細についての協議を準備し始めるために、30日間の停戦を最初の一歩として受け入れる準備がある。それは、ウクライナがこの戦争を公正な平和で終わらせ、安全の保証を受け取るためであり、この侵略の犠牲国であり、この戦争を始めたのではないウクライナが確かに、私たち皆が必要な結果へと辿り着けるようにするためだ」と発言した。

これに先立ち、11日、サウジアラビア・ジッダにて、ウクライナと米国の政権チームが協議を行っていた。

協議後、両国は共同声明を発出している。

同共同声明には、「ウクライナは、30日間の一時的かつ、双方の相互同意により延長可能でありつつ、ロシア連邦の受け入れと同時実施を条件とする停戦を即時に導入するという米国の提案を受け入れる準備があることを表明した。米国は、ロシアに対して、ロシアからの相互主義が平和達成への鍵であることを伝える」と書かれている。

さらには、共同声明には、「米国はインテリジェンス共有の一時停止を速やかに解除し、ウクライナへの安全保障支援を再開する」とも書かれている。