ゼレンシキー宇大統領、ポロシェンコ前大統領や大富豪コロモイシキー等に対する制裁発動を決定
ウクライナのゼレンシキー大統領は12日、国家安全保障国防会議(NSDC)による、ポロシェンコ前大統領や大富豪のコロモイシキー、ボホリュボウ、ジェヴァホ、ロシアのプーチン氏に近い政治家メドヴェチュークに対する制裁発動の決定を発効させた。
ゼレンシキー大統領が署名した大統領令第81/2025「2025年2月12日付NSDC決定『対個人特別経済・その他制限措置(制裁)発動』が大統領府ウェブサイトに公開された。
制裁対象となっているのは、イーホル・コロモイシキー、ヘンナジー・ボホリュボウ、コスチャンティン・ジェヴァホといった大富豪(オリガルヒ)、ペトロ・ポロシェンコ前大統領、ロシアのプーチン氏とキリスト教上の親族関係にあるヴィクトル・メドヴェチューク。
制裁内容は、ウクライナの国家勲章やその他の表彰の剥奪、資産凍結(個人・法人が所有する資産の使用・処分の権利の一時的剥奪、またその個人ないし法人が他の個人または法人を通じて直接的ないし間接的に同様の権利を行使できる資産も対象)、取引行為の制限(完全な停止)、資源の輸送、ウクライナ領内の航空・地上輸送の部分的ないし完全な制限、資産のウクライナ国外への持ち出し防止だと説明されている。
制裁発動期間は、無期限と書かれている。
これに先立ち、12日、NSDCにより自身に制裁が発動されたと発言していた。
また、ゼレンシキー宇大統領は、同日夜の動画メッセージにて、NSDC会合で「ウクライナの国家安全保障を破壊し、ロシアを助けてきた者」を罰する決定を採択したと発言していた。
写真:大統領府