G7+韓豪NZ、対ウクライナ侵略戦争に関連する露朝協力を非難する外相声明を発出

G7と韓国、オーストラリア、ニュージーランドの計10か国+1機関(EU)の外相は16日、ロシアの対ウクライナ侵略戦争の文脈における、ロシアと北朝鮮の協力を非難する共同声明を発出した。

日本外務省が声明の日本語仮訳と共に公表した

声明には、「我々、豪州、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、韓国、ニュージーランド、英国、米国の外相及びEU上級代表は、ウクライナに対して戦場で使用される北朝鮮の部隊のロシアへの派遣を含む、拡大する北朝鮮とロシアの間の軍事協力を可能な限り最も強い言葉で非難する」とある。また、支援と団結を継続して示すため、2024年5月の協調制裁行動と露朝協力に関する共同声明を想起し、強化すると書かれている。

さらに、「ロシアのウクライナに対する侵略戦争への北朝鮮の直接支援は、欧州及びインド太平洋の安全保障に深刻な影響をもたらす、紛争の危険な拡大を意味する」とした上で、ウクライナに対する使用のための弾道ミサイル、砲弾及びその他の軍需品の北朝鮮によるロシアへの輸出、ならびに、武器または関連物資を伴うロシアによる北朝鮮兵士の訓練は、「国連安保理決議第1718号(2006年)、第1874号(2009年)及び第2270号(2016年)の明らかな違反に当たる」ことが喚起されている。

そして外相たちは、「朝鮮半島の既に緊迫した状況を悪化させることになる、大量破壊兵器及びその運搬手段を含む北朝鮮による不法な兵器計画に対しロシアが提供している可能性のある、いかなる政治的、軍事的、または経済的支援も深く懸念している」と伝えた。

加えて、外相たちは、「自由、主権及び領土保全を守るウクライナを支援するという揺るぎないコミットメントを再確認する。我々は北朝鮮に対し、部隊を撤退させることも含め、ロシアのウクライナに対する侵略戦争への全ての支援を直ちに止めるよう」強く求め、さらに、「ロシアに対し、ウクライナに対する侵略戦争を直ちに終わらせ、北朝鮮との軍事協力を止めるよう強く」求めている。

さらに、外相たちは、「より広範な国際社会のメンバーに対して我々の呼びかけに賛同するよう促すとともに、露朝パートナーシップによりもたらされる危険に対応するため、経済制裁を課すことを含め、協調して行動し続ける」と表明している。