ロシアはウクライナが和平合意に反対していると人々に信じさせようとしている=宇政権幹部

ウクライナのイェルマーク大統領府長官は、ロシアに戦力再編のために「協議の時間」を使わせてはいけないとの見方を示した。

イェルマーク大統領府長官が仏ル・フィガロ紙へのインタビュー時に発言した

イェルマーク氏は、「私はノルマンディ・フォーマット(編集注:ウクライナ、ロシア、フランス、ドイツ4国による2014年から2022年の間続いた露宇戦争協議フォーマット)にて、2年間、ロシア人と協議を行った。結果を私たちは、2022年2月24日に見た。『協議のための協議』はウクライナにとって意味を持たない。侵略者に対して、『協議の時間』を新しい攻撃のための戦力を集めるために使う機会を与えてはならない」と発言した。

同氏はまた、だからこそゼレンシキー大統領は「平和の公式」という案を策定したのであり、ダボスでもその実現に向けた協議が開催され、世界中から80以上の代表者が参加したと伝えた。

そして同氏は、「これら80の国の首脳のレベルでの最初のサミットが後押しとなり、ウクライナの独立、領土一体性、主権、国際法、国連憲章の規範への尊重という点で世界中の大半の国の団結を示さねばならない。それは、ウクライナに対する戦争を止め、ロシアの侵略により生じた危機を解決する上での非常に重要な作業の始まりとなる」と強調した。

同時に同氏は、それはウクライナとロシアの二国間協議を通じたものではないとし、「協議のテーブルに危機からの脱出計画に関与する全ての国が着席する時に、私たちは、その計画を提示するために、ロシアの代表者を招待する機会を得ることになる。私たちは、『ロシア人は本当に戦争を止めたがっているのか』という問いへ答える機会を得なければならない。その時わかるだろう」と発言した。

また同氏は、平和が国際的に認められた国境内でのウクライナの領土一体性を回復しなければなないと述べた。そして同氏は、「そして、平和は全ての被った損害の賠償、私たちの国民とさらわれた子供の帰還、国際法の支配の回復を含まねばならない。最終的には、戦争、犯罪、拷問に罪のある人の責任が追及されねばならない。ロシアは、『グローバルサウス』を団結させるために、人々に対して和平合意に反対しているのは私たちだと信じさせようとている。それは嘘だ」と発言した。