ウクライナ政権関係者、ロシアとの協議開始の条件を説明

ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は20日、ウクライナがロシアとの間で協議に入り得るのは、ロシアがウクライナで戦術的に敗北したり、ロシア国内で様々な反乱が生じたり、ロシアが「グローバルな敗北」を喫したりする時だと発言した。

ポドリャク氏がテレビ番組「統一ニュース」出演寺に発言した。

ポドリャク氏は、「彼らが戦場で戦術的、著しい敗北を喫していない立場にある中で、今何を彼らと話さなければならないのか? 戦争の次の段階へ客観的に準備できるようにするための時間を彼らに与える準備が私たちにはある、とでも話すのだろうか?」と指摘した。

また同氏は、プーチンの垂直的指示系統が存在する限り、ウクライナの国家と国民を完全に破壊するというロシアの目的は変わらないと強調した。

その上で同氏は、「協議が始まるのは、ロシアが一定の戦術的敗北を喫した時だ。私たちが(ロシアにおいて)社会的緊張を目にして、様々な国内反乱を目にしたら、その時は、そう、確かに協議だ」と説明した。

さらに同氏は、ロシアとの協議は、上述した条件の他にも、ロシアが核兵器を放棄したり、ロシアがグローバルな敗北を喫したりするする場合にも可能となると指摘した。そして、「グローバルな敗北とは何か? ロシア連邦が欧州だけでなく、グローバルな政治プロセスでこれ以上支配力が発揮できなくなることだ。ロシア連邦がそのためのリソースを一切失い、国連安保理での拒否権のような、様々な権利が使えなくなり、『戦争に敗れた国』だとみなされることで、複数の権威主義国家からの支持を失うことだ」と説明した。

また同氏は、そのような状況が生じるは3つの重要なプロセスが先んじるかもしれないとし、「第1に、ウクライナにおけるロシアの戦術的敗北だ。第2に、効果的な制裁の効力と、欧州の企業による最終的にロシアの市場の撤退。第3の要素は、ロシアにてこれら全てを根拠に、私たちが2023年夏に見たようなプロセスが始まることだ」と発言した。