ゼレンシキー宇大統領とエルドアン・トルコ大統領、露宇戦争と中東情勢を協議

ウクライナのゼレンシキー大統領とトルコのエルドアン大統領は21日、電話会談を行い、ロシア・ウクライナ戦争やイスラエル・パレスチナ紛争につき協議を行った。

トルコ・コミュニケーション総局がソーシャルメディア「X」アカウントで発表した

発表によれば、両首脳はロシア・ウクライナ戦争とイスラエル・パレスチナ紛争、地域の人道危機につき協議した。

また、「エルドアン大統領は、地域の紛争、とりわけイスラエル・パレスチナ紛争の平和的解決の可能性に言及しつつ、トルコはそのためにあらゆる努力を行い続けていくと発言した」と書かれている。

加えてゼレンシキー大統領も、ソーシャルメディア「X」アカウントで同電話会談につき発表した

ゼレンシキー氏は、電話会談の際に「トルコによるウクライナの主権と領土一体性への不変の支持につき謝意を伝えた」と書き込んだ。

また両首脳は、マルタで開催される「平和の公式」次期会合につき協議したとあり、トルコも出席するという。

ゼレンシキー氏は、「食料安全保障。ロシアによる『黒海穀物イニシアティブ』破綻を受けても、ウクライナは世界の食料安全保障の保証国としての極めて重要な役割にコミットし続けており、黒海穀物回廊の機能を保障している」と伝えた。

さらに、ウクライナ大統領府広報室の発表によれば、両首脳は、中東情勢につき協議を行い、民間人保護と国際人道法の尊重を確保することの必要性につき一致したという。

その際ゼレンシキー氏は、「残念ながら、ウクライナは、戦争とは何か、民間人の犠牲とは何かにつき良く理解している。そのため、私たちは、どのようなテロ手段や暴力を非難し、さらなるエスカレーションを防ぐことを支持している」と発言した。

なお、​​10月28、29日、マルタにおいて、ウクライナが提案する「平和の公式」の実現に向けた第3回首脳補佐官級会合が開催される

写真:大統領府