ウクライナ外相、モルドバ大使達にメッセージ 「ウクライナはあなた方の同盟国であり友人」

ウクライナのクレーバ外相は16日、モルドバ首都キシナウにおける各国に駐在するモルドバ大使の会合にて、オンラインでスピーチを行った。

モルドバのニュースサイト「ニュースメーカー」が報じた

クレーバ外相は、「ウクライナがあなた方の同盟国であり、友人であるということを信じて欲しい。私たちは、ロシアの侵略がモルドバ国境に決して達することのないように、戦い続けている。私たちは、ウクライナとモルドバが自由でいられ続けるように戦い続けている」と発言した。

同氏はまた、ロシアの対ウクライナ侵略は、モルドバにとっての直接的脅威だと述べつつ、「私は、ロシアのミサイルの破片があなた方の領土に落下することや、ウクライナの電力インフラへの大規模ミサイル攻撃後の(モルドバでの)停電についてのみ話しているのではない。ロシアは、モルドバ政府に対して、自らのハイブリッド武器を文字通り全て展開した。偽情報、エネルギー脅迫、反政府感情のかき立て、トランスニストリア地域での挑発、その他多くの憲法秩序弱体化の試みのことだ。私は、それら試みの失敗につき、喜びとともにあなた方を祝福する」と発言した。

さらに同氏は、ウクライナはモルドバの主権と領土一体性の維持において同国を支持し続けると発言した。

その他同氏は、「モルドバは、ウクライナとともに、欧州連合(EU)加盟候補国地位を獲得した。あなた方は、自国内でロシアのプロパガンダの影響力を効果的に制限した。あなた方は、ロシアのシンボルである『V』と『Z』、それからゲオルギーリボンを禁止した。私はまた、モルドバに対して、ホロドモールをウクライナ人へのジェノサイドとして承認したことと、あなた方がロシア軍がウクライナで行った犯罪の捜査のための特別国際法定の設置を支持したことにつき、感謝している。これらは全て、単なるジェスチャーではない。それは、私たちの国家が同じ文明空間に属しているという事実の承認なのだ」と発言した。

なお、モルドバ首都キシナウでは16、17日、同国外務欧州統合省が大使会議を開催している。