ロシアによるカホウカ水力発電所の爆破による犠牲者は今のところ出ていない=シュミハリ宇首相

ウクライナのシュミハリ首相は、6日未明のロシア軍によるものと見られるカホウカ水力発電所の爆破に伴うドニプロ川の水位上昇による、住民の犠牲者は今のところ出ていないと報告した。

シュミハリ氏が国家技術環境安全・非常状況委員会会合後にテレグラム・チャンネルにて報告した

シュミハリ氏は、カホウカ水力発電所のロシアによる破壊に関して同委員会会合を開催したと述べ、「州軍行政府、ウクルヒドロエネルホ社(編集注:水力発電公社)、各省からの最新情報を聞いた。今のところ水位上昇による住民の犠牲者は出ていない」と伝えた。

同氏はまた、現在の課題は避難を組織し、人々を安全な地域へと移動させることだと述べ、最初の電車は13時から発車し始めると伝えた。

さらに同氏は、ザポリッジャ原子力発電所の状況は現時点でコントロールされているとしつつ、最悪のシナリオを回避することが重要だと強調した。

飲用水確保については、同氏は、すでに提案が用意され、決定の準備ができているとし、「プロジェクトをできるだけ早く実現し始めるために、資金拠出を準備している」と伝えた。

また同氏は、環境省が環境に与える被害の評価に関する情報を作成することになっていると伝えた。

これに先立ち、6日、ウクライナ政権は、ロシア軍がウクライナ南部の水力発電所を爆破したと発表した。ヘルソン州では危険な地区からの住民の避難が始まっている。

写真:シュミハリ首相(テレグラム)