「露裁判所が皆の知っていることを認めた。ロシア軍はウクライナに駐留している」=米大使館

在ウクライナ米大使館は、ロシア連邦の裁判所がウクライナ東部被占領地にロシア軍が駐留していることを認めた判決につき、「皆が知っていることを認めた」とコメントした。

17日、在ウクライナ米大使館がツイッター・アカウントにコメントした

米大使館は、「ロシアの裁判所は私たち皆が知っていることを認めた。ロシア軍はウクライナに駐留している。ロシアは侵略者であり、仲介者ではない」と書き込んだ。

これに先立ち、15日、露ロストフ・ナ・ドヌー市キーロフ地区裁判所が、ウクライナ東部ドネツィク・ルハンシク両州一部被占領地にロシア軍部隊が駐留していることを実質的に認める判決を下した。同裁判所が公開した判決文には、ウクライナ東部ドネツィク・ルハンシク両州ロシア武装集団「DPR/LPR」支配地域に駐留するロシア軍部隊についての記述があり、ロシア軍人V.ザバルエフ氏が収賄罪で懲役刑を言い渡されている。

同判決に関して、ペスコフ露大統領報道官は、自称共和国領にロシア軍がいたことはないし、今もいないとし、今回の判決文につき「おそらくその文を書いた人物の過ちだろう」とコメントしている。これに対して、ウクライナのニコレンコ外務報道官は、ロシア連邦は自らの国家間武力紛争の当事者地位を確認する法的前例を作り出した、同判決は国際裁判所におけるウクライナ対ロシア裁判にてウクライナの立場を強めるものとなろうとコメントしている。