ゼレンシキー大統領、ブリンケン米国務長官と電話会談=大統領府発表

ウクライナ大統領府広報室は、6日に行われたゼレンシキー大統領とブリンケン米国務長官による電話会談の結果を公表した。なお、同電話会談は、バイデン米大統領とプーチン露大統領のオンライン会談前に行われた。

7日、大統領広報室に会談結果が掲載された

発表には、7日に予定されているバイデン米大統領とプーチン露大統領の協議の前日に、ウクライナと米国は重要問題に関する立場を調整した、と書かれている。

発表によれば、ゼレンシキー大統領は、平和的情勢解決プロセスには代替がないことを強調した。両者は、ウクライナが平和的情勢解決を活性化させるために現在行っていること、また行うつもりのある行動について協議した。

ゼレンシキー大統領は、ブリンケン米国務長官に対して、国境沿いの状況を報告した。大統領は、米国がロシア軍のウクライナ国境沿いにおける活動に国際社会の注意を向けており、情勢激化を回避することを目的に民主的諸国の努力を結集させているとして、その強いサポートにつき謝意を伝えた。

両者は、国際社会による実効性のある対露制裁をウクライナの主権と領土一体性の完全回復まで維持することの重要性を強調した。

さらに両者は、ロシアからウクライナに対する攻撃的行動を抑制する助けとなる、安全保障上の連携強化の重要性についても話し合った。

ゼレンシキー大統領は、米国によるウクライナの主権と領土一体性への強力で不変かつ効果的なサポートにつき謝意を伝えた。

また、双方は、米露首脳会談後にゼレンシキー大統領とバイデン米大統領が電話会談を行うことで合意した。

なお、大統領府の同発表に先立ち、6日、クレーバ・ウクライナ外相は、米露首脳の電話の前に、ゼレンシキー大統領とブリンケン国務長官が電話し、また米露首脳の電話の後に、宇米大統領が話すという計画になっていると発表していた。同氏は、「バイデン氏がプーチン氏と話してから、私たちは、そこで何が話されたかを知ることになる」と説明していた。