ゼレンシキー大統領、米国務長官と電話会談 バイデン米大統領とは米露会談後に電話へ

ウクライナのゼレンシキー大統領は6日、ブリンケン米国務長官と電話会談を行った。同電話会談は、翌日に予定さrているバイデン米大統領とプーチン露大統領のオンライン会談前に行われた。

ゼレンシキー大統領がツイッター・アカウントにて報告した

大統領は、「バイデン・プーチン両大統領の対話の前にブリンケン国務長官と立場を調整した。今後も共同で調整した上で行動していくことで合意した」と伝えた。

また、大統領は、米国の戦略的パートナー・同盟者たちによるウクライナの主権と領土一体性への不変の支持につき謝意を伝えた。

さらに、大統領は、ウクライナ抜きでウクライナのことは何も決めないことを確認したと伝えた。

その後、同日、クレーバ・ウクライナ外相は、ICTV局出演時に、ゼレンシキー大統領は米露主脳会談後に、バイデン米大統領とも電話会談を行うと伝えた。

クレーバ外相は、「(米露首脳の)電話の前に、ブリンケン氏が電話し、(米露首脳の)電話の後に、両(宇米)大統領が話す。そういう計画だった」と発言した。

クレーバ氏は、ブリンケン米国務長官とゼレンシキー大統領のやりとりは、「ウクライナに関する合意をウクライナ抜きで作成することも採択することも一切ないように」するために、ウクライナとパートナー国が行っているロジックの延長なのだと説明した。

同氏は、「だから、今日、(ゼレンシキー)大統領が(ブリンケン)国務長官と話したのだ。1時間前に対話は終わった。バイデン氏がプーチン氏と話した後、私たちは、その際に何が話されたかを知ることになる。つまり、ハイレベル、最高レベルでのコンタクトが続くわけだ」と強調した。

また同氏は、この1年間、ウクライナと米国の間には非常に率直で、ダイナミックで、信頼ある対話が行われていると指摘した。

なお、7日にバイデン米大統領とプーチン露大統領がオンライン会談を行う予定となっている。

これに先立ち、3日、レズニコウ・ウクライナ国防相は、ロシア軍の侵攻の可能性があるのは1月末であり、現在ロシア軍部隊兵力9万3200人が国境沿いや被占領地に集結していると発表していた。また、米ワシントンポストは、米情報機関の情報として、現在集結している露軍兵力は約7万と評価しつつ、1月にはこれが約17万5000人、大隊戦術群100個にまで増えた上で侵攻が始められる可能性があると報じている。他方で、ロシア政権は、侵攻計画を否定しており、ウクライナの武装を認めているとして欧米諸国を非難している。