ゼレンシキー大統領、トルコ大統領と防衛協力・自由貿易圏につき協議

ゼレンシキー大統領は17日、エルドアン・トルコ大統領と電話会談を行い、防衛分野の協力などにつき協議を行った。

ウクライナ大統領府広報室が伝えた

発表によれば、ゼレンシキー大統領は、トルコからの領土一体性・主権の不変の支持、および新しい国際メカニズムである「クリミア・プラットフォーム」の作業への積極的関与を高く評価した。また、ゼレンシキー大統領は、エルドアン大統領に対して、ウクライナ東部でウクライナ軍人が亡くなったことへの哀悼に謝意を伝えた。

さらにゼレンシキー大統領は、ロシアが違法に拘束するウクライナ国民の解放問題に注意を向けた。

両首脳は、地域の安全保障情勢につき意見を交換した他、関連する黒海地域の安全保障強化イニシアティブについても話し合った。

また両首脳は、防衛分野協力についても協議し、現在、両国間の戦略的パートナーシップが両国の軍を強化していると指摘した。両者はまた、航空機建造や海軍構築の分野における重要プロジェクトの実現や、関連協力を深める展望について話し合った。

ゼレンシキー大統領は、とりわけ、輸送機An-178の複数建造開始につき報告し、「トルコを発注者の輪へと招待する」と発言した。

その他、両者は、両国間の自由貿易圏協定の準備を近々終わらせる意向があることに言及した。また両者は、クリミア・タタール人向け住居の建設をはじめとする、二国間プロジェクト合意の実現状況についても注意を向けた(編集注:ウクライナはトルコとの間でクリミアに隣接する南部ヘルソン州に、被占領地から避難するクリミア・タタール系家族500世帯以上に向けた住居を建設することで同意している)。さらに両者は、エネルギー分野の連携、エネルギー供給源の多元化手段について協議を行った。

両者は、2022年2月にキーウ(キエフ)にて、ハイレベル戦略評議会の記念すべき第10回会合を開催することに合意した。その際両者は、その記念会合の際に先立って十分な準備が行われるべきだとし、特に今年12月に両国間で第2回「クアドリガ」(2+2)会合を開催すべきだと強調した。