ゼレンシキー大統領、スイス外相とウクライナ改革会議開催につき協議

ゼレンシキー大統領は28日、キーウ(キエフ)を訪問したイグナツィオ・カシス・スイス外相兼副大統領と会談した。

ウクライナ大統領府広報室が伝えた

発表によれば、両者は、2022年7月4、5日にスイス・ルガーノ市で開催される第5回ウクライナ改革会議の準備について協議した。

ゼレンシキー大統領は、カシス・スイス外相に「私たちは、あなたの故郷であるティチーノ州で来年開かれるウクライナ改革会議を心待ちにしている」と発言した。

その他、両者は、2国間貿易・経済協力についても話し合った。ゼレンシキー大統領は、ウクライナがスイスからの大型投資誘致、プロジェクト実現への参加への関心を伝えた。とりわけ、両者は、ウクライナにおいて現在実現されている、スイス企業「シュタッドラー・レール」によるウクライナの鉄道の近代化・製造プロジェクトについて言及した。

また、両者は、スイスの資金援助によってウクライナで人口呼吸器製造プロジェクトが始まっていることを肯定的に評価した。

その他、スイスにおけるウクライナに関する情報の普及を目的とした文化プロジェクトの実現についても話し合われた。

ゼレンシキー大統領は、カシス外相に対して、ドンバスのコンタクト・ラインの両側に暮らすウクライナ国民に対するものをはじめ、スイスによるウクライナへの人道支援の供与につき謝意を表明した。

なお、ウクライナ改革会議とは、2017年にロンドンで始まったものであり、ウクライナの改革を支援するパートナー国の努力を集結させるフォーマットとして始まったもの。2018年にはコペンハーゲンで、2019年にはトロントで開催。2021年は、7月7、8日にリトアニア首都ビルニュスにて第4回の改革会議が開催されていた。

写真:大統領府