ステファニシナ副首相、ノルド・ストリーム2への年内の証明書発行は不可能と予想

ウクライナのオリハ・ステファニシナ欧州・欧州大西洋統合担当副首相は、独露間新ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」への証明書の発行にはあと6〜9か月かかると予想している。

ステファニシナ副首相が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ステファニシナ氏は、「ドイツの規制当局が手続きを開始したばかりである。そのパッケージ(編集注:ノルド・ストリーム2の意)への証明に関するものである。私たちはその証明が不可能であることを期待しているが、時間軸だけで見た場合、そのプロセスには6〜9か月かかる。つまり、年内は不可能だ」と発言した。

同氏はまた、ロシア連邦の安全保障ドクトリンは、天然ガスをロシアの地政学ゲームの主要要素と定めていることを喚起しつつ、「私たちはすでに現時点で、ロシア連邦の特殊機関がハイブリッドな要素の武器庫全体を開け放っているのを目にしている。それは、価格による脅し、個別の国家に対する圧力、ウクライナとの協議と並行的に行われている分離主義的協議のことだ」と強調した。

加えて同氏は、ウクライナは、関心を持つ第3国として、欧州委員会に提出されることになる同ガスパイプラインの評価へと加わることが可能だと指摘し、また本件は10月12日のウクライナ欧州連合(EU)首脳会談でも協議されることになると伝えた。

これに先立ち、4日、独露間の新ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」の第一ラインへのガス充填手続きが始まったことが発表されていた