ゼレンシキー大統領、サンドゥ・モルドバ大統領と会談

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ゼレンシキー大統領は27日、訪問先のモルドバ首都キシナウにて、同国のサンドゥ大統領と会談し、インフラプロジェクト実現をはじめ、両国間の貿易経済協力の展望などについて協議を行った。

ウクライナ大統領府広報室が伝えた

発表によれば、ゼレンシキー大統領は、「ウクライナとモルドバの関係には、莫大な潜在力があり、今日、私たちは、それを利用するために努力を最大限集中させるべきだ」と発言した。

両首脳は、ウクライナ・モルドバ間国境となるドニステル(ニストル)川を渡る越境橋の建設プロジェクトの実現状況に肯定的な評価を下した。

その他両者は、ウクライナの電力企業のモルドバ電気供給市場への再参入問題について協議を行った。

両者はまた、欧州連合(EU)との政治的連合・経済的同盟を深化し、東方パートナーシップ(EaP)における新たな機会を推進すべく、ウクライナ、モルドバ、ジョージアの3国からなる「連合トリオ」フォーマットにおけるより緊密な協力が不可欠だと強調した。

また、ゼレンシキー大統領は、「今日、ここにいられることは大きな名誉だ。私たちにとって、モルドバとの温かで、歴史的で友好的な善隣関係は非常に重要だ」と発言した。

大統領は、ウクライナはモルドバを重要なパートナーとみなしているとし、「私たちの友好的相互関係にどんな問題があってもいけないと思っている」とし、ウクライナはモルドバとの関係を深化させるためにオープンであると発言した。

大統領はまた、「私たちは、モルドバ共和国独立30周年記念日にここにいられることを嬉しく思う」と述べた。

その他、ゼレンシキー大統領は、サンドゥ・モルドバ大統領がキーウ(キエフ)で開催されたクリミア・プラットフォーム首脳会談に出席し、同共同宣言に加わったことにつき謝意を伝え、「以前同様、ウクライナとモルドバは、国際的に認められた国境内での主権と領土一体性を相互に支持している。クリミア・プラットフォームへのあなた個人の参加は、その立場を今一度確認するものであったし、外部からの圧力に対抗するという私たちの共通の願望を示すものであった」と指摘した。

なお、ゼレンシキー大統領は27日、キシナウにて開催されたモルドバ独立30周年記念日式典に出席していた。