ゼレンシキー大統領、ウクライナの多様性と団結を強調

ゼレンシキー大統領は、8月24日の独立記念日に、ウクライナの民族多様性を指摘しつつ、人々の団結の重要性を強調した。

ゼレンシキー大統領が独立30周年記念日式典での演説の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

大統領は、「私たちは、過去についてたくさん言い争っている。それは、自らの偉大な歴史について結論を出していないということである。いかなる敵も、私たち自身の対立以上に大きなダメージを私たちにもたらしたことはない。ウクライナの民の力の源泉は、ウクライナの民の中にある」と発言した。

加えて大統領は、ウクライナ国民は、非常に多様な民族構成をしているとし、ウクライナ人、クリミア・タタール人、カライム人、クリムチャク人、ベラルーシ人、ロシア人、モルドバ人、ブルガリア人、ハンガリー人、ルーマニア人、ポーランド人、ユダヤ人、アルメニア人、ギリシャ人、ジョージア人、ガガウズ人といったウクライナ国籍を有す人々の様々な民族背景について喚起した。

また大統領は、「ウクライナ代表は、唯一かつ強力なチームだ。なぜなら、そのチームは、25の地域からなり、25の代わりのないプレイヤーからなり、だから負けないのだ」と発言した。

さらに大統領は、ザポリッジャのヘリコプター、アントノウの飛行機なくして、ウクライナは空を制圧できないし、ミコライウの船がなければ、海を制圧できない、ドニプロのピウデンマシュ(ユージマシュ)、ジトーミルのコロリョウ、ブコヴィナのカデニュークがなければ、宇宙を支配できない、ハルキウの戦車T-34がなければ、第二次世界大戦の戦場での勝利はなかったと発言した。

加えて大統領は、ヘルソン州のオレシキウ砂漠、チェルカーシ州のブーキ渓谷、リウネ州の玄武岩柱、カルパチア山脈といった各地の絶景がなければ、ウクライナは今のように魅力的ではなかっただろうとも指摘した。

また大統領は、リヴィウのコーヒーがなければ元気が出ないし、オデーサのワインがなければ楽しくないし、自宅のナリウカがなければ、ウクライナの独立記念日はこれほどまでに祝賀ムードにはならなかっただろうとも発言した。

その上で、大統領は、ウクライナ語話者もロシア語話者も西も東も一つの家族であるべきだとし、「ウクライナが私たちをまとめているのだ。私たち皆、ウクライナに『あなたは私の唯一』だと言っている。なぜなら、私たち皆がウクライナのことを守っているからだ」と強調した。

なお、8月24日、ウクライナは独立30周年記念日を迎えている。