「クリミア・プラットフォームは世界の目を少し覚まさせるためのもの」=クリミア・タタール民族代議機関代表
クリミア・タタール民族代議機関「メジュリス」のレファト・チュバロフ代表は、クリミア・プラットフォームは、ロシアを国際法の中に戻し、クリミアにおけるウクライナの主権を回復させなければならないと発言した。
18日、チュバロフ氏がウクルインフォルムにおけるラウンドテーブルの際に発言した。
チュバロフ氏は、「ロシアは、彼らがクリミアを乱暴に奪ったということを、世界に忘れさせることができると考えている。そのため、クリミア・プラットフォームは、世界の目を少し覚まさせることを目的としている。私たちは、全てのパートナーたちとクリミア脱占領とウクライナの国家主権回復の手段を模索する場を作るのだ」と発言した。
同氏は、ウクライナは占領されているクリミアの問題を国際議題に残し続けるために最大限の努力をしてきたとしつつ、「しかし、ロシアもまた黙ってはおらず、世界をクリミア奪取と和解させようとしてきたのだ」と指摘した。
また同氏は、「ロシアは、クリミアに関するあらゆる議論を避けている。誰かが主張すると、その議題から全力で離れていく」と述べた。
その上で同氏は、「ウクライナは単独でアイデアを出したり、脱占領の道を提案したり、一人でそれを実現したりすることはできない」としつつ、「私たちは、それら全てを皆と一緒にやらなければならない。私は、最近の黒海における英国駆逐艦の例を挙げたい。同艦は、国際海洋ルールを明確に順守していた。同艦は、国際法の定めたラインに従っただけなのだ。しかし、ロシアには、それがショックだったわけだ」と発言した。
同時に同氏は、一つの事例では状況は変わらないとし、クリミア・プラットフォームが世界を公正さに向けて動員しなければならないと指摘した。
クリミア・プラットフォームとは、ウクライナが主導する、クリミア占領へ国際社会が効果的に対応することを目的とした新しい協議・調整フォーマット。8月23日に立ち上げ首脳会談が開催され、ウクライナを含む45か国が参加する。