ウクライナ東部の平和は、非中央集権化ではなくロシアにかかっている=ゼレンシキー大統領

ドンバス地方の脱占領問題は、非中央集権化改革ではなく、ロシアの意向にかかっている。

28日、ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領が、全国フォーラム「ウクライナ30 非中央集権化」登壇時に、非中央集権化憲法改正がドンバス情勢に影響を与える可能性があるかとの質問に答える形で発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

大統領は、「その問題は、非中央集権化改革にはあまり左右されない。なぜなら、ドンバス回帰の問題、ドンバス停戦問題、攻撃件数減少、(被拘束者)交換、これらの問題は、ロシア連邦が求めるか否かにかかっているのであり、ノルマンディ・フォーマットの参加者である欧州のパートナー国(編集注:ドイツとフランス)の圧力、支援、支持にかかっているからだ。私は、私たちはその方向で全てのことを行なっていると思っている」と発言した。

同時に大統領は、非中央集権化改革関係の憲法改正は、ドンバス、クリミアを含むウクライナ全土に効力が及ばなければならないと指摘した。

なお、これに先立ち、2019年12月、ゼレンシキー大統領は、最高会議に非中央集権化関連の憲法改正案を提出していた。しかし、その後、2020年1月、専門家、地方自治体、市民社会の議論を経て、同憲法改正案はさらなる修正が必要とされ、最高会議の登録から外された。