「ウクライナ人とロシア人が一つの民なら、モスクワにはフリヴニャが流通しているだろう」=ゼレンシキー大統領

ゼレンシキー大統領は、ロシア連邦のプーチン大統領が「ロシア人とウクライナ人は一つの民だと思う」と発言したことに対して、ウクライナ人とロシア人は共通項こそあれど、間違いなく別々の民であるとコメントした。

ゼレンシキー大統領がインターファクス・ウクライナ通信へのインタビュー時に発言した

ゼレンシキー大統領は、「そろそろ終止符を打とうではないか。私たちは、間違いなく一つの民ではない。確かに私たちには多くの共通項がある。歴史にも共通の部分があるし、記憶、社会、親族、ファシズムへの勝利、伝統一般もそうだ。確かにそれらは極めて重要であるし、私たちはそれを記憶している。そして、両国の間の完全な線引きを止めるのがまだ遅すぎないのであれば、もしかしたら、将来、何かしらの共通項が私たちの間に生まれるかもしれない。しかしながら、もう一度言う、私たちは一つの民ではない」と強調した。

加えて大統領は、仮にウクライナ人とロシア人が一つの民であれば、おそらくモスクワには「フリヴニャが流通し、(ロシアの)国家院には黄と青の旗がたなびいていただろう」とコメントした。

その上で大統領は、「つまり、確実に一つの民ではないのだ。それぞれに自らの道がある」と発言した。

同時に大統領は、ウクライナ人とロシア人の目標は一つであるべきだとし、それはドンバスの戦争を終わらせること、ウクライナの領土を戻すことだと指摘した。その上で大統領は、「『一つの民』だと言いながら、同時に私たちの領土をあからさまに奪い、ドンバスでの戦闘を継続することなどあってはならない。それは明白なことだ」とコメントした。

これに先立ち、6月30日、プーチン露大統領は、「ウクライナ人とロシア人は1つの民だと思っている」と発言していた