私たちはロシアによるクリミア併合を認めていない=英首相

ボリス・ジョンソン英首相は、23日の黒海海上の被占領下ウクライナ領クリミア沖の出来事につき、英駆逐艦ディフェンダーは合法的に行動していたと指摘した。

ジョンソン首相が記者団に対して、本件に関して、ロシア側が黒海海上で英駆逐艦に警告射撃を行なったと発表していることにつきコメントした。ロイター通信が報じた

ジョンソン氏は、「私は、公海の利用は完全に適切だったと思っている」と述べ、また「重要な点は、私たちがロシアのクリミア併合を認めていないことである」と発言した。同氏は続けて、「それはウクライナの領海であり、AからBへ進む際にそれを利用することは全くもって正しかった」と発言した。

これに先立ち、ロシア国防省は、被占領下ウクライナ領クリミア沖を航行する英国の駆逐艦HMSディフェンダーに対して、警告射撃・爆撃を行ったと発表していた。これに対して、英国防省は、ロシア軍の発表を否定し、同国艦船は国際法に従いウクライナの領海を無害通航していたのだと発表していた。

なお、ウクライナ南部クリミアは、2014年2月20日に始まったロシア連邦の侵略により武力占領されている。

また、21日、ウクライナと英国は、オデーサ市の英海軍艦船HMSディフェンダーの船上にて、英国産業コンソーシアム・ウクライナ海軍間の海洋パートナーシップ・プロジェクト実現に関する覚書に署名していた。同覚書は、ウクライナと英国における艦船の共同設計・建設、ウクライナの船舶建造企業の再建、ウクライナ海軍基地2つの建設を想定する内容となっている。