ウクライナ安保会議、大富豪2名に制裁発動決定

ウクライナ国家安全保障国防会議(NSDC)は18日、大富豪のドミトロー・フィルタシュ氏とパウロ・フクス氏に対して制裁を発動する決定を採択した。

オレクシー・ダニーロウNSDC書記が同日のNSDC会合後記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ダニーロウ書記は、「今日、ロシアのビジネスマン、パウロ・フクス氏に関して私たちが国内法によって発動し得る制裁の完全なパッケージを発動させた」と述べた。加えて同書記は、ドミトロー・フィルタシュ氏に対しても制裁を発動する決定が下されたと発表した。

同書記は、フクス氏に対する制裁は、ゴールデン・デリク社(現在の名前はEast Europe Petroleum社)の活動と関係するものを根拠として発動されると説明した。

ダニーロウ氏は、フィルタシュ氏については、「彼のチタンビジネスへの参加によるものだ」とし、「保安庁(SBU)の諜報員の活動により、原材料がロシア連邦の軍関係企業に供給されていたことを突き止めた。私たちは、それを継続させるわけにはいかない」と発言した。

また同氏は、NSDCはチタンを軍事分野にて利用しする、ロシアの軍事産業コンプレクスに直接加わっている企業に対しても制裁を科したと説明した。

同書記は、フクス氏に関しては、2012〜2013年に入札を経ずに石油探査・採掘許可を得たゴールデン・デリク社に関係して制裁が発動されたと説明した。

同氏は、NSDCは「何らかの人物が国家から優遇を受けることを許さないし、それがいつ行われたかも関係はない。なぜなら、地層はウクライナの戦略的資源だからだ」と発言した。