ウクライナ国会、ベラルーシ政権の行動を非難
ウクライナ最高会議(国会)は3日、ベラルーシ政権によるライアンエアー社旅客機強制着陸を非難し、その際に拘束されたロマン・プロタセヴィチ(ラマン・プラタセヴィチ)記者やその他の政治囚を速やかに解放するよう要請した。
関連決議声明第5597を最高会議議員280名が支持した(過半数は226)。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
声明には、ライアンエアー機強制着陸とプロタセヴィチ記者の拘束が強く非難されており、ベラルーシ政権に対して同記者やその他の政治囚の速やかな解放、拘束した人物に対する暴行・拷問の停止などが要請されている。
議員たちはまた、ウクライナ政府によるベラルーシとの航空便の停止、ベラルーシ航空会社飛行機に対する禁止措置を完全に支持すると表明している。
これに先立ち、5月23日、アテネからビルニュスへ向かっていたライアンエアー社旅客機FR4978便が、ベラルーシ当局からの爆弾設置の連絡を根拠に、ベラルーシ首都ミンスクに強制着陸させられていた。
その後、同着陸は、ベラルーシ国家保安委員会(KGB)による、同機に乗っていたニュースサイト「NEXTA(ネフタ)」創設者のプロタセヴィチ記者を拘束するためのと特殊作戦であったことが判明した。着陸後、同氏と恋人のソフィヤ・サペガ氏がベラルーシ当局に拘束されている。
欧州連合(EU)や米国、日本などは、ベラルーシ政権の行為を非難しており、記者の速やかな解放を求めている。また、多くの国がベラルーシ上空の旅客機飛行を停止しており、欧州の空港はベラルーシのベラビア社の便の受け入れを停止した。
アレクサンドル・ルカシェンコ氏は、プロタセヴィチ氏があたかもベラルーシにて「血まみれの反乱」を計画していたなどと述べ、また「ウクライナ南東部で殺人をしていたことある」などとも発言していた。