ゼレンシキー大統領、親露政治家メドヴェチューク氏の影響力低下にコメント

ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、親露政党「野党生活党」の幹部でありプーチン露大統領の宗教上の親族であるヴィクトル・メドヴェチューク氏のウクライナ国内での影響力が低下したことは、国内のオリガルヒ(大富豪)が一人減ったことを意味するとし、今後も脱オリガルヒ・プロセスを進めると発言した。

ゼレンシキー大統領がニュースサイト「フォークス」に記事を投稿した

ゼレンシキー大統領は、「長い年月の中、オリガルヒの数が、増えるのではなく、初めて減少することになった。メドヴェチューク氏が脱落したのだ。合法的手段により、メドヴェチューク氏が、メディア資産や国家資産を利用して、国を攻撃し、国家安全保障に破壊的ダメージをもたらすことができなくなったのである。そして、今後も、オリガルヒがただの大型ビジネスマンになるまで、この減少は続いていく」と発言した。

大統領はまた、今回の例にて、オリガルヒとは何なのかを見ることができると述べ、彼らから、集められたメディアを取り上げ、戦略的資産への不透明なアクセスを不可能にし、政権による庇護もなくしてしまえば、彼らは国から何も奪えなくなるし、主権を巡って国家と対立することもできなくなるのだと指摘した。

そして大統領は、「それが私たちの脱オリガルヒ政策の意義である。何らかの『特別な』ウクライナ国民(ウクライナ以外の国籍もあるが)が、『不平等な』行動を行うことができなくなり、何も奪うことができなくなり、国家を脅迫することができなくなれば、ウクライナは世界的な競争力を持つことができるようになる」と強調した。

大統領は、近々社会に対して、脱オリガルヒ法案を発表するとし、その法案は、オリガルヒ問題に対する体系的な視点を定めるものであると発言した。

また大統領は、「私たちには、最大限透明な経済関係、被建設的なリソースの集中の阻止、全ての国民の法と裁判の前での平等が、極めて必要なのだ」と強調した。

これに先立ち、4月15日、ゼレンシキー大統領は、国家安全保障国防会議(NSDC)、大統領府、独立禁止委員会に対して、オリガルヒ地位法案の作成を行うよう提案している。