親露政治家メドヴェチューク氏は裁判を避けられない=大統領府関係者

ポドリャク大統領府長官顧問は、国家反逆罪などの容疑が確定した、最高会議(国会)親露政党「野党生活党」会派のヴィクトル・メドヴェチューク議員(プーチン露大統領の宗教上親族)とタラス・コザーク氏につき、法に定められている通り、裁判を受けることは避けられないとコメントした。

11日、ポドリャク氏がウクルインフォルムにコメントした。

ポドリャク氏は、「ゼレンシキー大統領には、ウクライナにて法の支配の原則と法と裁判の前で全ての国民が平等という原則が機能するようにするための政治意志が十分にある。メドヴェチューク氏も彼の協力者も、法が定める通り、捜査と裁判を避けることはできない。隠れることは不可能だ」と発言した。

同氏は、メドヴェチューク氏が森やら友人の別荘やらに隠れ始めるということはあり得ないだろうとしつつ、同氏がドネツィクやルハンシクの人々の運命を決めようとし、クリミアが占領された後に同地の資源を活発に利用し、そして今はどこかに隠れているのだと発言した。

同氏は、メドヴェチューク氏が何十年にもわたって行なってきた「破壊的活動」は、ウクライナ社会全体にとって完全に知られていることだと指摘し、同氏がエネルギー分野で公正なビジネスを運営することができるわけがないことは、社会がよく理解しており、これまでの政権の政治的な支援があったからこそ、メドヴェチューク氏はこれまで法執行機関、検察の注意から逃れてきたのだと発言した。

これに先立ち、11日、ヴェネジクトヴァ検事総長が最高会議議員2名に対する国家反逆罪とクリミアにおける国家資源略奪未遂罪の容疑文に署名を行なったと発表していた

同検事総長は、その後の記者会見で、2名とは、ヴィクトル・メドヴェチューク議員とタラス・コザーク議員であると認めている。

これに先立ち、2月2日、ゼレンシキー大統領は、NSDCの2月2日付決定を発効させる形で、ロシア連邦のプーチン大統領の宗教上の親族であるヴィクトル・メドヴェチューク最高会議議員に近いタラス・コザーク同議員と、コザーク議員所有のテレビ局である112ウクライナ局、ニューズワン局、ジク局に制裁を科していた。