ゼレンシキー大統領、ベネルクス3国外相とウクライナ東部情勢を協議

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ゼレンシキー大統領は7日、ウクライナを訪問しているウィルメス・ベルギー外相、ブロック・オランダ外相、アセルボーン・ルクセンブルグ外相と会談し、ウクライナ東部情勢を協議した他、3国の首脳をクリミア・プラットフォームに招待した。

ウクライナ大統領府が公表した

発表によれば、ゼレンシキー大統領は、外相たちが自らのイニシアティブでウクライナ東部視察のために同国を訪問したことに謝意を伝え、「私は、そこで起きていることを言葉で知るのではなく、自らの目で全てを見ることが重要だと思っている。あなた方がルハンシク州のシチャースチャ市を訪れたことを知っている。あなた方は、私たちがドンバスにどのように接しているか見たであろう。私たちは、インフラに資金を投入している」と発言した。

大統領は、ドネツィク・ルハンシク両州一時的被占領地の脱占領問題を解決することだけでなく、そこに暮らし、コンタクト・ラインを越える人々が、自らを人間らしく感じられるようにすることが重要だと強調した。

大統領はまた、東部の治安情勢とウクライナが平和達成のために行なっている行動につき詳細に報告した。

その他、大統領は3国に対して、ウクライナの領土一体性と主権への支持、国家安全保障への実質的支援につき謝意を伝えた。

これに対して3国外相は、ウクライナのドンバスにおける停戦の遵守を肯定的に評価した。

発表には、会談参加者は、ロシア連邦がウクライナ国境近くに軍を集結させていることに関連し、そのような行動が看過されてはいけないとの共通の考えを表明したとある。

ゼレンシキー大統領は、3国に対して、ウクライナの欧州統合願望を支持するよう、特にウクライナの欧州展望(編集注:EU加盟展望)宣言に署名するよう呼びかけた。

また、会談参加者は、クリミア・プラットフォームについても協議を行なった。ゼレンシキー大統領は、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクの首脳陣に対して、2021年8月23、24日にキーウ(キエフ)で開催されるクリミア・プラットフォーム立ち上げ首脳会談に参加するよう改めて招待した。

なお、5月6、7日、ウィルメス・ベルギー外相、ブロック・オランダ外相、アセルボーン・ルクセンブルグ外相が共同でウクライナを訪れていた。6日、3外相は、東部ルハンシク州の通過検問地点「シチャースチャ」を訪問している

写真:大統領府