ゼレンシキー大統領は米国にウクライナ東部紛争に関する新しい戦略の要素を提示=クレーバ外相

ゼレンシキー大統領は、キーウ(キエフ)を訪問したブリンケン米国務長官に、ウクライナ東部武力紛争解決に関する新しい戦略の要素を提示した。

6日、クレーバ外相が1+1局出演時に発言した。

番組内で、ロシアがドンバスの占領地住民に対してロシア国籍を付与し続けていることにつき、米国はじめG7のパートナーたちと新しい戦略を共同で作ることはしないかと問われると、クレーバ外相は、「戦略は必要だ。今日大統領は、ある新しい要素を検討するよう米国側に伝えた。ドンバス地方について何ができるか、というものだ。包括的な新しい戦略というようなものはないが、しかし、あなた方の言うような論理は協議の中にある」と発言した。

外相は、ブリンケン米国務長官の訪問時、ロシアにミンスク諸合意を履行させ、ノルマンディ・フォーマットで建設的に振る舞うようにさせるための、米国の支援について非常に具体的に協議を行なったと伝えた。

また外相は、「ノルマンディ・フォーマットの(参加国)構成は、また別の話だ。形式的にフォーマットに入らなくとも、米国はそのプロセスを支援する機会を十分に有している。それは過去数週間示されてきたことだ」と発言した。

加えて外相は、ブリンケン長官との会談時、米国務省におけるウクライナ問題特別代表の任命についても話し合われたとし、「私たちは、本件につき自分たちの見方を伝えたし、国務長官は、その見方を分析し、返事をすると発言した」と伝えた。

なお、6日、ウクライナをアントニー・ブリンケン国務長官が訪問し、ゼレンシキー大統領、クレーバ外相、シュミハリ首相、市民社会代表者と会談していた。

写真:大統領府