クレーバ外相、ブリンケン米国務長官とブリュッセルで会談

ドミトリー・クレーバ外相とアントニー・ブリンケン米国務長官は13日、ブリュッセルにて会談し、現在のロシアの情勢激化やウクライナ国内改革について協議を行った。

米国務省広報室が会談結果を公表した

発表には、「アントニー・ブリンケン国務長官は、ウクライナのドミトロー・クレーバ外相とブリュッセルで会談した。ブリンケン長官は、ロシアの現行の侵略に直面する中でのウクライナの主権と領土一体性への揺るぎない支持を確認した」と書かれている。

ブリンケン長官は、ロシアによる、攻撃的レトリックや偽情報、停戦違反、被占領下クリミアやウクライナ国境付近での部隊の動きを含む、ウクライナとの緊張を高めるための故意の行動への懸念を表明した。

発表によれば、ブリンケン長官とクレーバ外相はまた、ウクライナの機構を強化し、汚職対策努力をサポートし、ウクライナの欧州大西洋統合願望を進めるために、法の支配と経済改革を推進することの重要性を協議した。

また、クレーバ外相も、ツイッター・アカウントにて、ブリンケン米国務長官との会談につき報告している

クレーバ外相は、「ロシアが危険な増強と悪意あるレトリックを続ける中、ブリュッセルにて同僚であり友人であるブリンケン国務長官と会えるのは良いことだ。私たちは、どのような新しい軍事的冒険の代償も極めて高くなることを明確にすることを含め、ロシアがさらなる激化をしないようにしなければならない」と書き込んだ。

これに先立ち、現在、ロシア連邦がウクライナとの国境近くと占領下クリミアに軍部隊を集結させていることが伝えられている。3月30日、ルスラン・ホムチャーク・ウクライナ軍総司令官は、最高会議臨時会議にて、ロシア連邦軍大隊戦術群28個がウクライナとの国境沿いに配置されていると述べていた。

同時に、ウクライナ東部では、今年に入ってから停戦違反件数が増加しており、ウクライナ軍人の死者数が増加。加えて、最近、ロシアによるウクライナでの侵略行為を正当化するようなプロパガンダ・キャンペーンが活発化している。

欧米諸国は、ロシアの情勢激化に関する懸念と、ウクライナの主権・領土一体性への支持を表明している。

4月10日、アンドリー・タラン国防相は、ロシアのウクライナ国境付近への軍集結の真の目的は、協議プロセスにてウクライナを妥協に追い込むための圧力強化の可能性があると指摘していた。

写真:クレーバ外相(ツイッター)