ゼレンシキー大統領、クリミア脱占領・再統合戦略を確定

ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は24日、一時的被占領下クリミア自治共和国・セヴァストーポリ市脱占領・再統合戦略を確定した。

大統領府が、関連大統領令第117/2021に署名が行われたことを公表した

大統領令には、「一時的被占領下クリミア自治共和国・セヴァストーポリ市脱占領・再統合戦略を確定する」と書かれている。

大統領府は、同戦略はクリミア脱占領・再統合によりウクライナの国際的に認められた国境内の領土一体性と国家主権の回復を目的とする外交、軍事、経済、情報、人道、その他要素の方策パッケージを定めるものだと書かれている。

また戦略は、クリミア半島の一時的占領の結果、侵害の生じている人権・自由の保護のための国家の優先課題、および、関連する経済、社会、人道、環境、情報、防衛、安全保障政策の主要な方向性を定めるものだと説明された。

大統領府は、戦略は、国際社会に対して、ウクライナはロシアによる国際義務違反の結果として侵害されている領土一体性回復のための行動に一貫性があることを明確に示すシグナルであると指摘した。

また、閣僚会議(内閣)には、今回の戦略の実現計画作成の指示が出されている。

これに先立ち、3月11日、国家安全保障国防会議(NSDC)が一時的被占領下クリミア自治共和国・セヴァストーポリ市脱占領・再統合戦略を採択していた。

一時的被占領下クリミア自治共和国・セヴァストーポリ市脱占領・再統合戦略本文(ウクライナ語)は、大統領府ウェブサイトに掲載されている