ゼレンシキー大統領、リトアニア大統領と会談

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ゼレンシキー大統領は18日、ナウセーダ・リトアニア大統領と会談し、ドンバス情勢や二国間経済関係などにつき協議を行なった。

ゼレンシキー大統領とナウセーダ大統領がキーウ(キエフ)にて共同記者会見を行なった。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー大統領は、ナウセーダ大統領に対して、ドンバス情勢について報告したとし、「リトアニアは、私たちがドンバスの平和達成とウクライナ領クリミア脱占領のために注いでいる困難な努力を見知っている。私たちは、今日、ウクライナ東部治安情勢の懸念を呼び起こす傾向、挑発と停戦破綻の試みの件数増加、進展の不在、および、残念なロシア連邦によるミンスク諸合意の履行プロセスの妨害について指摘した。この振る舞いには国際社会によるより断固とした反応が必要であることが証明されている」と発言した。

ナウセーダ大統領は、ロシアはドンバス戦争を終わらせようとしていないとし、「私たちは、ウクライナに対するロシアの侵略と違反件数の増加を目にしている。リトアニアは、ウクライナによる侵略との戦いの努力を常に支持してきたし、今も支持している。(中略)私たちは、ノルマンディ合意の実現を支持しているが、ロシアが自らの義務を履行せずにいるのを穏やかに見ていることはできない。私たちは、ロシアがドンバス戦争を終わらせるための努力をしているようには見ていない。そのため、民主的国々に対して、ロシアに対する制裁を強化することを要請する」と発言した。

ゼレンシキー大統領はまた、ロシアによる新しい天然ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」はウクライナのみならず欧州全ての国にとっての罠であり、リトアニアが同パイプラインへの完成に抵抗していることを評価した。またゼレンシキー大統領は、今後3年間で、ウクライナのエネルギーシステムを欧州とシンクロさせることが重要課題だと発言した。

またゼレンシキー大統領は、ウクライナ・リトアニア間の貿易経済・投資協力について言及し、「私たちは、行動をまとめ、貿易の肯定的ダイナミズムを再生することで合意した」と発言した。

大統領はまた、ウクライナにとってのリトアニアは、単なるパートナー、同じ考えを持つ国、同盟国というだけでなく、真の友人であると強調した。

ナウセーダ大統領は、リトアニアによるウクライナの主権と領土一体性の件ゴン支持を改めて強調した。

両大統領は同日、ウクライナの欧州展望に関する共同宣言に署名した。

写真:ヘンナジー・ミンチェンコ/ウクルインフォルム

ウクライナ大統領府によれば、共同宣言には、欧州連合(EU)条約第49条により、ウクライナはその他の欧州国家同様、同条約第2条にて定められている価値を尊重しており、自らにそれを遵守することを義務付けているのでり、同国は、全ての条件と義務を遵守したい際にEU加盟申請を行うことが可能だと書かれているという。

また、同共同宣言にて、リトアニアは、ウクライナがEU加盟申請を行うことを決めた場合は、ウクライナを支持することが記載されているとのこと。