ゼレンシキー大統領、EUに対しクリミアでの人権侵害での対露制裁発動を呼びかけ

ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は3日、シャルル・ミシェル欧州理事会議長をクリミア・プラットフォーム首脳会談へ招待し、また欧州連合(EU)に対して、被占領下クリミアにおける人権侵害について制裁を発動するよう要請した。

ゼレンシキー大統領がキーウ(キエフ)でのミシェル欧州理事会議長との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー大統領は、ミシェル議長のウクライナ訪問は、ウクライナ領クリミアの占領開始から7年目の時期と重なったと指摘し、「私たちの被占領下クリミアの状況への評価、とりわけ体系的な人権侵害に関する評価は、一致している。私は、EUのクリミア違法併合不承認の一貫した政策に感謝している。同時に、より効果的な国際的行動が必要だ。クリミア問題は、国際議題に上げられなければならない。(中略)私は、クリミア・プラットフォーム初首脳会談開催を主導している。同首脳会談は、8月23日にキーウで開催される。(中略)また私は、他国の首脳とともに、この会談へ議長(ミシェル欧州理事会議長)も招待した。私は、彼の参加を非常に期待している」と発言した。

同時にゼレンシキー大統領は、EUが世界の人権侵害に対応する新しい制裁発動体制を採択したことに言及し、その上で「私は、被占領下クリミア半島において横暴を行なっている人々に対しても同様の制裁を科すことを提案した。それは、EUによるクリミア・プラットフォームの活動への強力な貢献となり得るものであろう」と述べた。

なお、3月2、3日、ミシェル欧州理事会議長がウクライナを訪問している。ミシェル議長は2日、ゼレンシキー大統領とともに、ドンバス地方を訪れている。

写真:大統領府