ウクライナ国会、露によるクリミア占領・人権侵害非難決議を採択

16日、ウクライナ最高会議(国会)は、各国政府・議会、国際機関に対して、クリミア占領を非難することを呼びかける決議を採択した。

関連決議案第4655を議員314名が支持した(過半数は226)。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

決議は、国連、欧州議会、欧州評議会議員総会(PACE)、欧州安全保障協力機構(OSCE)議員総会、北大西洋条約機構(NATO)議員総会、黒海経済協力機構(BSEC)議員総会、世界各国政府・議会にあてられている。

決議内容は、ロシアによるクリミア併合の試み不承認政策の継続や、クリミア・プラットフォームにおける活動を含め、ウクライナの領土一体性回復を目的としたさらなる国際連携を呼びかけるものとなっている。

また、議員たちは、クリミアで拘束されたウクライナ国民全員の速やかな解法を目的としたあらゆる政治外交・制裁メカニズムを利用するよう呼びかけた。

加えて、クリミア半島の軍事化への対抗、ロシア占領政権による基本的権利、自由の侵害について記述されている。

ロシアに対しては、クリミア住民を強制的に移住させることをやめるよう呼びかけられている。