「クリミアと現在のベラルーシの状況は似ている」=ベラルーシ反政権勢力指導者

ベラルーシ反政権勢力の指導者スヴェトラナ・チハノフスカヤ(シヴャトラナ・ツィハノウスカヤ)氏は、ウクライナに対して、様々な国際機関でベラルーシをサポートして欲しいと発言した。

11日、チハノフスカヤ氏がウクライナ最高会議の超党派グループ「民主的なベラルーシのため」の議員たちとオンライン会合を開いた際に発言した。同氏のウェブサイトにて発表された

チハノフスカヤ氏は、「私たちは、あなた方に対し、独立した民主的なベラルーシをサポートするようお願いする。ウクライナに対して、欧州安全保障協力機構(OSCE)、欧州評議会議員会合、国連、その他の国際場裏にて、私たちをサポートするよう呼びかける。私たちはまた、もうすぐウクライナの首脳陣と会談し、隣国である両国の未来について議論することを期待している」と発言した。

同氏はまた、ウクライナ国民に対して、ベラルーシの人々との連帯と支援、並びに同国選挙結果を承認せず、アレクサンドル・ルカシェンコ氏を大統領と承認していないことにつき謝意を伝えた。また同氏は、ベラルーシの246名の政治囚も支持して欲しいと呼びかけた。

さらにチハノフスカヤ氏は、「私は、私たちがウクライナの独立と領土一体性を支持していることを強調したい。クリミアは法にしたがえばウクライナの一部であるが、しかし、数年間ロシアによって実質的に支配されている。この半年、ベラルーシの人々は似たような状況にある。現在、私たちはウクライナ人の問題がよりわかるようになった。元大統領(編集注:ルカシェンコ氏)は、選挙で負けたのであるが、彼の体制は今も実質的かつ違法に政権を維持しているのだ」と発言した。

これに対して、ウクライナの議員たちは、ベラルーシの人々の自由と民主主義を巡る闘いへの支持を表明した上で、キーウ(キエフ)でのチハノフスカヤ氏との会談を期待していると発言した。

ベラルーシでは、昨年8月9日の大統領選挙の結果改ざんに反対する多くの市民が抗議を行なっている。また、欧州連合(EU)やウクライナは、ルカシェンコ氏の「大統領選挙当選」の正当性を認めていない。