EUとWHO、東方パートナーシップ参加国へのワクチン供与プログラムを開始 総額4000万ユーロ

欧州連合(EU)は11日、世界保健機構(WHO)とのパートナーとして、コロナワクチン接種の準備・実施の重要支援を東方パートナーシップ(EaP)参加国に供与する支援総額4000万ユーロ以上となる新しい地域プログラムを開始した。

欧州委員会のウェブサイトにて発表された

発表には、「EUは、WHOとのパートナーシップにおいて、アゼルバイジャン、ベラルーシ、アルメニア、ジョージア、モルドバ、ウクライナのパートナー国6国それぞれの国民の安全かつ効果的なワクチン接種を開始する準備のため、4000万ユーロ以上となる新しい地域プログラムを開始した」と書かれている。

同プログラムは、COVAXによって得られるワクチンや、EU加盟国からパートナー国へのワクチン譲渡メカニズムを用いるなどするワクチンを含め、上述の国々がワクチンを受け取り、保管する際の支援をすることが目的となっているという。ワクチン供給の手順確立、ワクチンの質に関する情報提供、安全な接種、接種を行う医療関係者のトレーニング、ワクチン接種スケジュール作成などのサポートを含むと書かれている。

オリヴェル・ヴァルヘリ欧州近隣政策・拡大交渉担当委員は、「WHOと共同で行う、この新しいプログラムは、EUが東のパートナーたちの健康分野危機の闘いを支える準備があることを証明している。同プログラムは、EUがこれまでにパンデミック対策支援、長期的社会・経済地域回復努力サポートのために供与してきた10億ユーロに加える形で始まった」と指摘した。