東方パートナーシップ ウクライナ、ジョージア、モルドバ3国、EUに今後の展望につき書簡

東方パートナーシップ(EaP)に参加するウクライナ、ジョージア、モルドバ3国の外相は2日、ボレル欧州連合(EU)外交安全保障上級代表やEU加盟各国外相に対して、EaPの戦略的発展の見解について共同で書簡を送付した。

ウクライナ外務省広報室が伝えた

ドミトロー・クレーバ・ウクライナ外相、ダヴィト・ザルカリアニ・ジョージア外相、アウレリウ・チョコイ・モルドバ外相は、東方パートナーシップ(EaP)は、3国の欧州願望を然るべく考慮して、3国のEU統合を深化させるための野心的アプローチを取るべきだと主張している。

共同書簡には、「パートナー国の欧州的発展ベクトルに最も関心を持ち、コミットしている国々のために協力の新しい地平線を開くことは、それらの国とEUの政治的、経済的、セクター別の接近を促進することになる。EaPを参加国の新しい現実と必要に適用させることは、そのイニシアティブの変貌能力強化と、地域の安定のために不可欠である」と書かれている。

ウクライナ、ジョージア、モルドバの3国は、EU内市場への統合、輸送、エネルギー、デジタル市場、グリーン経済、保健、安全保障協力強化といったEaP内の自らの優先課題を強調した。

3外相は、2021年のEaP首脳会談へ向けた準備調整を強化し、課題と目的の新しいパッケージを作成する意向を示した。

3外相はまた、ウクライナ、ジョージア、モルドバの差異化アプローチ(編集注:EaPのその他の参加国(ベラルーシ、アゼルバイジャン、アルメニア)に対してとは異なるアプローチを取ること)は、EaPの価値と包括性へのコミットメントや、参加全6国や地域全体にとってのイニシアティブの重要な戦略的意義を否定するものではないと指摘した。

書簡には、3国の欧州統合う路線における成功がその他の東方パートナー国にとっての指標となると強調した。

写真:EU