【宇米外相電話会談】関係強化と裁判改革・汚職対策の重要性指摘

クレーバ外相とブリンケン米国務長官は、戦略的パートナーシップ強化について協議した他、経済改革進展の維持、ウクライナの法の支配確保と裁判改革実施、汚職対策期間の強化の重要性を確認した。

2日、ウクライナ外務省が、1日に実施されたクレーバ外相とブリンケン米国務長官の電話会談の結果を発表した

発表によれば、両者は、ウクライナ・米国間戦略的パートナーシップの強化の重要性を指摘し、首脳レベルを含むあらゆるレベルでコンタクトを取る展望について協議を行ない、また状況が許し、新型コロナウイルス拡散に伴う制限が緩和され次第の互いの国を訪問するという相互招待を確認した。

クレーバ外相は、ウクライナは引き続き黒海地域・中欧における米国の理想的な欧州パートナーという役割を担っていく準備があると発言した。

外相はまた、ウクライナはロシア・ウクライナ武力紛争の解決とドンバス・クリミアの脱占領に向けた外交努力において、米国の役割が強化されることを歓迎すると指摘した。

クレーバ外相は、「ロシアは、侵略を継続するにはその代償が大きすぎると感じるべきである」と強調した。

クレーバ外相は、クリミア・プラットフォーム実現への米国の関与の重要性を強調し、また米国側から同プラットフォームを支持するとの確証を得た。

ブリンケン米国務長官は、ウクライナの主権と領土一体性、欧州大西洋願望に対する支持が不変であることを明言した。同長官はまた、ドンバスとクリミアへの侵略によって科されている対露制裁はロシアによる平和的情勢解決上の義務が完全に履行されるまで効力を持つと強調した。

ブリンケン長官はまた、クレーバ外相に対して、米国の新政権は、殺傷性兵器の供与を含め、ウクライナへの経済・軍事面での強固なサポートを発展させる準備があると明言した。

両者は、政治・安全保障、軍事、貿易・経済、投資の分野における協力深化、COVID-19世界的拡散への対抗について協議した。

両者は、ウクライナにおける経済改革の成果を維持すること、法の支配を確保すること、裁判改革の実施、汚職対策機関のシステムの強化の重要性を確認した。

その他、ハイブリッド脅威・偽情報へ対抗するための協力についても注意が向けられた。

クレーバ外相は、国際偽情報・プロパガンダ対策センターをウクライナに設立するというイニシアティブを紹介し、ウクライナには同分野における最新の経験を共有する準備があることを強調した。