ウクライナ語正書法をキーウ区行政裁判所が無効判決 政府は控訴へ

28日、キーウ(キエフ)区行政裁判所が2019年に発行した刷新されたウクライナ語正書法を無効化する判決を採択した。閣僚会議(内閣)は、これに対して控訴する意向を示した。

ヴァレリヤ・コロミイェツ司法次官がフェイスブック・アカウントにて伝えた

コロミイェツ氏は、「本日、1月28日、キーウ区行政裁判所が新しいウクライナ語正書法施行の閣議決定を違法とし、無効化した。本件に関して、私たちは同裁判所の関連決定は違法であるとみなしており、控訴裁に控訴することを報告したい。控訴提出まで、政府には30日間ある」と発言した。

また、タラス・クレミン国家語保護全権は、フェイスブック・アカウントにて、本件における政府の立場を強化すると伝えた。同全権は、「私は、政府は、断固として対応し、控訴裁にて同判決を控訴し、自らの明確な立場を完璧に証明すべきだ。私は、国家語保護全権として、政府の国家語保護の立場の強化を促進していく」と書き込んだ。

なお、ウクライナ語の新しい正書法は、2019年5月22日の閣議決定にて採択され、同年6月に教育省ウェブサイトに公開されたことで運用されているもの。ウクライナ語の表記に関する複数の新しいルールの適用が勧告されている。